第一章・その名は邪王真眼 小鳥遊六花(高校一年間)
第七話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初
ものなら、七宮智音の正体は・・・」
待って。何でそこで七宮の話が出て来るの。
私がそうNダガーに聞く前に、サウンドウェーブが話の続きを始めた。
「サラニ、コノ夏目直貴ト言ウ男ニツイテ調ベタ所、三勢力トハ別ノアル組織ノ存在ガ明ラカニナッタ。」
三勢力以外のある組織?それは一体・・・
「“黒科学狂会”。ソレガ夏目直貴ガ設立シタ組織ノ名ダ。」
「やはりそうか。」
Nダガーを始めとした夏目直貴を知る者たちが一斉に納得する。
「何なの、その黒科学狂会って?」
「六花。現代科学とは魔術から発展した物だと言う事は知っているか?」
「え?」
Nダガーから返って来た問の意味が私にはよく分からなかった。けど、理解出来ない訳じゃない。そういった話は聞いた事は確かにある。でも、それと黒科学狂会とどう関係があるのかと言う事は理解出来なかった。
「魔術には大きく分けて『白魔術』と『黒魔術』がある。だから、魔術から生まれた科学にも世間一般で出回っている『白科学』とは別に『黒科学』と言う物が存在すると言うのが黒科学に関わる者の弁だ。」
何それ?
それが私の感想だった。だが、私自身が堕天使とのハーフなどと言う一般人からすれば何それな存在なのでそんな事は言っていられないけど・・・
「黒科学狂会ハ既ニソノ技術力デ様々ナ兵器ノ開発ヲ行ッテイル。」
その時、サウンドウェーブが話を再開した。
「ソノ中デ、件ノ二人ガ関ワッテイルト思レルノガ『機巧魔神(アスラマキーナ)』ダ。」
《三人称Side》
集会が終わった後、小鳥遊家の面々はACトレインに乗って基地から最寄りの駅まで帰る所だった。
「六花。お前はこれからどうするのだ?」
メイが六花に聞いた。
「決まっている。丹生谷も七宮も戦いに巻き込ませはしない。二人は、私が守る!!」
すると、六花は決意の篭った声で答える。そんな彼女に十花が言った。
「“私たち”だろうが。」
「え?」
「十花の言うとおりだ。あの二人は六花だけの友達ではないのだぞ。」
メイもまた六花を諭すように言う。そこに玄も続いた。
「学校には黒絵さんも居るんじゃし、来年には小猫も来る。何かあったらその人達にたよればいいんじゃ。」
「皆・・・ありがとう。」
頼りになる仲間達に、六花は最高の笑顔を向けるのであった。
続く
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ