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魔法超特急リリカルヒカリアン
無印編
第五話
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ションの高いブラッチャー達にフェイトはオロオロしっぱなしだ。一方、アルフは遠慮無くご馳走を食べている。

「ついにヒカリアンどもを出し抜いてやったぞ!!」

「やりましたね、親分!!」

「ホント、良かった良かった。」

長年苦汁を舐めさせられ続けたヒカリアンに対する勝利に、ブラッチャーは完全にどんちゃん騒ぎだ。

「これも全部フェイトちゃんのおかげだな。」

「そうですね親分!」

「ホント、強かったね〜。」

「そ、そんな!私こそジュエルシード探しを手伝ってもらって・・・」

ブラッチャー三人組に褒められて謙遜するフェイト。そんな彼女にブラックエクスプレスが言った。

「まあまあ、フェイトちゃん。そこは胸を張ってもいいんだぞ。」

「そうそう。」

「強いんだから、もっとそれを自慢しないと。」

ドジラスとウッカリーもブラックエクスプレスとは同意見だ。

「皆・・・ありがとう。」

そんな優しい彼らに、フェイトは笑みを浮かべるのであった。




「あ〜。食った食った。」

宴会終了後。ブラックエクスプレスはベランダに出て休んでいた。

「隣、いいかい?」

すると、そこへアルフがやって来る。

「ああ、いいぞ。」

ブラックエクスプレスがそう答えると、アルフは彼の隣に腰を下ろす。

「ありがとな。」

「は?」

突然、礼を言われたブラックエクスプレスはポカンとなってしまった。そんな彼にアルフは言葉を続ける。

「あんたらが来てから、フェイトは良く笑うようになったし、ご飯もちゃんと食べるようになったよ。」

「ん?俺様達が来るまでは違ったのか?」

「ああ・・・」

アルフは神妙な面持ちをする。だが、何故彼女がそんな顔をするのかも、かつてのフェイトに元気が無かった理由もブラックエクスプレスには分からなかった。その時・・・

「ちょっと親分!休んでないで一緒に後片付けして下さいよ!!」

「アルフも手伝って。」

ドジラスとフェイトからお呼びがかかった。

「おっと済まんな。」

「今行くよ〜。」

それを聞いた二人は直ぐに部屋に戻るのであった。



続く


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