暁 〜小説投稿サイト〜
高校生エレクトローター
十話 MPC(マイパソコン) SHOP
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話

確かに普通の人では見つからない所にあるが、広翔は知っていた。


階段を登り、
店の中に入った瞬間、女の子の声がかかった。



『お!! ひろと やないか』

と少し遠くのレジの方から少女の変わってない声がした。
先に気づいたのはあっちのほうだったらしい。



その少女は〔可愛らしい〕と表現したら丁度いい表情と体型、赤髪。



「やぁ、少し、久しぶりだね。」
と抑え気味に、挨拶がわりに手を軽く出した。



蓮は会話に気になっているようだが、「まってて」と言うように手のひらを突き出し、広翔はそのままカウンターに行った。




「久しぶりだね、こうやって会うのは1年ぶりくらいかな?」




ーーなにやら、カウンターの前で話を始める。ーー




ー 『多分1年半程度だよ。 どう?仕事は上手くいってる?』 ー


ー 「まぁまぁだね。 最近の動きは少ないよ。」ー


ー『そうなんだ。 私はこの店の後継が無いからもう辞めちゃったんだ。 少し前くらい に。』ー




「そうか… お前も色々と大変だな。
ってそんなことよりも、要件は聞かないでほしい。科学技術高校用のMPCはないか?」





『うん、もちろんバッチリあるよ。』

と直ぐにぐっとピースを突き上げ、涼しい笑顔を見せた。


彼女は棚の中から新品のMPCを出した。
とても品揃えがいい店だ。




・・・・・・





『まいどあり〜 じゃあね〜』


表情を見ずに店を出た。
彼女と会う機会は少なくなってしまった。


階段をおり、予定通りゲームセンターに向かう。


「知り合いか?」

不思議そうな顔をして蓮は聞いてきた。



「まあね…」

と広翔は単純に返すしかなかった。
あまり聞かれたくない事情だ…

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ