十話 MPC(マイパソコン) SHOP
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確かに普通の人では見つからない所にあるが、広翔は知っていた。
階段を登り、
店の中に入った瞬間、女の子の声がかかった。
『お!! ひろと やないか』
と少し遠くのレジの方から少女の変わってない声がした。
先に気づいたのはあっちのほうだったらしい。
その少女は〔可愛らしい〕と表現したら丁度いい表情と体型、赤髪。
「やぁ、少し、久しぶりだね。」
と抑え気味に、挨拶がわりに手を軽く出した。
蓮は会話に気になっているようだが、「まってて」と言うように手のひらを突き出し、広翔はそのままカウンターに行った。
「久しぶりだね、こうやって会うのは1年ぶりくらいかな?」
ーーなにやら、カウンターの前で話を始める。ーー
ー 『多分1年半程度だよ。 どう?仕事は上手くいってる?』 ー
ー 「まぁまぁだね。 最近の動きは少ないよ。」ー
ー『そうなんだ。 私はこの店の後継が無いからもう辞めちゃったんだ。 少し前くらい に。』ー
「そうか… お前も色々と大変だな。
ってそんなことよりも、要件は聞かないでほしい。科学技術高校用のMPCはないか?」
『うん、もちろんバッチリあるよ。』
と直ぐにぐっとピースを突き上げ、涼しい笑顔を見せた。
彼女は棚の中から新品のMPCを出した。
とても品揃えがいい店だ。
・・・・・・
『まいどあり〜 じゃあね〜』
表情を見ずに店を出た。
彼女と会う機会は少なくなってしまった。
階段をおり、予定通りゲームセンターに向かう。
「知り合いか?」
不思議そうな顔をして蓮は聞いてきた。
「まあね…」
と広翔は単純に返すしかなかった。
あまり聞かれたくない事情だ…
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