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デート・オア・アライブ
十香アライブ
2.ダイブシスター 《いもうととあそぼう》 後編
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「……うん」

どうやら朝食はもう少しだけ遅くなりそうだ。





「満腹満腹―!」

ようやく食事が終わった俺たちの腹は十分に満足感とエネルギーが充填された。

食事は琴里が言っていた近所にあるレストランで取った。味は普通のファミレスだったが、中々バラエティーに富んだメニューであり、繁盛しているようだ。

「また食べに行きたいのだー!デラックスキッズプレート!」

デラックスキッズプレートとは、メニューの中の一つのお子様ランチである。ただ、俺の見たことがあるお子様ランチよりもボリュームとおかずが豊富だったが。

「俺のやつも結構美味かったな。カカオ味噌スパゲティー」

「お兄ちゃんは必ず変なもの頼むよねー。ああいう得体の知れない料理」

「美味そうだったろ?」

「ああいう毒々しい色は料理どころか食べ物としてありえないと思うのだ」

歩きながら俺は琴里と何気なく話しながら歩いている。

だが、それでも俺は街を観察するのを忘れない。

どうやら、ここは商店街の一つであるらしい。家からは本当に近所で、数分歩けば着くような距離しかなかった。

楽しそうに話す人がいて、精を出す店があってとても活気がありそうなところだ。

だがそこに似つかわしくないものがたびたび目に映る。

街にエレベーターや階段が設置されている。一つでも異様だというのに少し歩くたびに目に入るようじゃとても不安だ。

「どうしたのだおにーちゃん?そんなキョロキョロして」

「……いいや、何でもない」

あまり不審な動きを見せたら危ない。なに、まだ時間は有り余るほどある。少しずつ調べていこう。

「じゃあ次はどこへ行こうか?」

「ショッピングセンターに行きたーい!」

ショッピングセンターか……確かにああいう所なら何でも買えるだろう。俺も必需品を買っておくことにしよう。

「よし分かった。あと琴里よ、お兄ちゃんは腹が膨れて苦しいから琴里が先頭に立ってくれないか?」

「あははは、お兄ちゃんだらしないぞー!よーし、琴里がしっかり先陣を切ってあげるのだ!しっかり着いてくるのだお兄ちゃんよ!」

「あいあいさー」

こうして俺たちはショッピングセンターへと歩みを進めた。

俺は何気なく空を見上げる。そこには何もなく、ただ空が晴れ渡っていた。





俺は両手にサングラスと革製のマスクを持っている。

装備すれば誰でも立派な不審者の出来上がりという優れ物の2品だ。

何故、こんなものを持っているのかというと、割と真面目に警察のお世話になることを回避するためだ。

俺は前世で溢れ出るリビドーを抑えきれない男だった。その結果、警察のお世話になったことが多々あ
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