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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第372話】
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た。


「真っ直ぐ突っ込む!? 織斑、真っ直ぐ来るんじゃなく、もっと回り込むように動かねぇとダメだぜ!」


 構えたロケットランチャー一門から激しいバックブラストが噴出され、ロケットが加速して飛んでいく。


「ちゃんと考えての突撃だ! うぉぉおおおおッ!!」


 目の前に迫るロケット弾に、あろうことかそれを切り払う一夏。

 当たり前だが、映画やアニメ何かでも切り払うとかはあるが、大抵ロケット弾の推進部分を切り払うのが普通――だが一夏はあろうことか、ロケット弾本体を切り払っていた。

 雪片の切っ先が触れ、一夏は確かな手応えを感じたのかそのまま切り払おうとするが――接触型のロケット弾に、何かが当たればそこで炸裂するのは目に見えていて激しい爆発が再度一夏を包み込むと同時に試合終了のブザーが鳴り響いた。


「なっ!? ば、馬鹿な!? ロケット弾を切り払ったのに爆発しただと!? クッ……映画ではあんなに切り落としても爆発しなかったのに!」


 ――諸悪の根元はお前か、篠ノ之。

 映画でロケット弾切り払って爆発しない裏設定なんか、大抵不発弾かロケット弾がめちゃくちゃ古くて火薬がダメになってるかのどちらかしかないって設定だと思う。

 まあそれでも、質量弾として直撃を受けたらダメージは負うが、映画にそこまで求めてないし。

 またもピットへと走り去る篠ノ之を見送ると、アリーナでは悔しそうに地面を叩く一夏の姿が見えた。


「織斑、悪いけど今のお前じゃ多分俺達に一勝は難しいと思うぜ?」

「クッ……! そんな筈はねぇ……」

「確かにお前には才能があるかもしんねぇけど、何かあまり努力してる様に思えねぇんだよな……」

「そんなことねぇよ! ちゃんと授業だって皆と同じ様に受けてるんだ! ……クッ!」


 ふらふらと立ち上がり、そのままピットへと戻っていく一夏を、理央は眺めながらため息が足元にこぼれ落ちていく。


「……最初、ネームバリューだけであいつをカッコいい何て思ってたあの頃の俺が馬鹿だったな……。 今のあいつじゃ……」


 吐くように言葉を呟く理央は、反対側のピットへと戻っていった。

 残り一戦――そう思うと、何だか喉が乾いたので――。


「何か買ってくるけど、リクエストあるか?」


 立ち上がり、皆にそう言うと美春が――。


「あ、じゃあ私も手伝うよ。 ……ヒルトは私のマスターだもんね……」


 誰にも聞こえないように呟く美春の言葉――シャルやラウラは、いち早く名乗りを上げた美春に先を越されたのが少し悔しいのか表情に現れていた。


「じゃあお兄ちゃん、美冬はお茶でよろしく」

「……ぼ、僕はコーヒーをお願
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