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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第372話】
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をかける――それと同時期、空を舞うシュトゥルム・ファウスト二基が真っ直ぐと一夏へ突き進んでいった。


「チッ! 当たるかよッ!」


 そう言って回避行動を取ろうとする一夏に対して、左右上と機関銃の弾をばら蒔き、動きを封殺――そして、左手に新たに粒子形成させた近接ブレードを握り、地表に切っ先が当たると激しく火花を撒き散らせた。


「わりぃな織斑! そう簡単に回避させるわけにはいかねぇんだよッ!!」


 動きを封殺した一夏へ重機関銃の射撃を浴びせ、衝撃で一夏は少し体勢を崩す――そして、時間差で迫ってきたシュトゥルム・ファウスト二基の直撃を肩と腹部に受け、激しく爆ぜた。


「ぐぁあああッ!?」


 衝撃に表情が歪む一夏に、更なる追撃の一撃――真っ直ぐと胴へと近接ブレードの一撃を浴びせ、無反動旋回による切り返しによる二連撃。

 大きく体勢を崩した一夏への置き土産にフラググレネードのピンを抜き、その足元に転がして離脱していく。

 ――そして、激しい爆発が白式を覆う様に飲み込み白式のシールドエネルギーを大幅に奪い去った。

 距離を離し、その場で180度ターンしてから両手の武器をかなぐり捨て、新たにロケットランチャーを両肩に構える理央。

 もくもくと立ち込める煙が少しずつ晴れ、一夏の姿が確認出来るも、片膝をつき、肩で荒く呼吸を整えているだけだった。

 ――と、観客席のベンチを激しく叩き付ける篠ノ之。


「クッ! ちゃんと対策も言っておいたのに一夏の奴……!」


 叩き付けられたベンチは、少し凹んだ様に見える――というか、急に叩き付けるのはやめてほしい、俺もだが他の皆も突如激しい音を立てられると反応してしまうからだ。

 言えば煩いで一蹴されるから、言わないが……本当はちゃんと言ってわかってもらいたいが、篠ノ之に聞く耳が無ければただの徒労に終わる。

 そう考えてる間も、熱の冷めやらぬ篠ノ之の独り言が聞こえてくる。


「あそこは『ダァーッ!』っと回って『グァーッ!』と背後を取って『ズバシュドカン』と言っただろうに! あぁもうッ!!」


 ……ズバシュドカン?

 普通擬音を使って説明する人は、その状況を相手に何となく分かりやすく言いながら、例えようがない事に関してモーション交じりで擬音を使って説明するのだが、篠ノ之はモーションはあれど、状況説明が出来ないから擬音では意味がわからない。

 ズバシュドカンだけで何と無く推測するなら多分斬って撃つだと思う……自信ないが。

 一人でそんな事をしてる篠ノ之の姿が可笑しく、思わず吹き出しそうになるのを何とか堪え、再度試合に集中する。

 何とか立ち上がった一夏が、雪片を構えて真っ直ぐ突撃をかける所だっ
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