暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の義兄妹の絆
光と闇
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
とタクヤはヒビキの思惑を理解した。
「“自責の念”は負の感情だからね。あのままじゃ、ウェンディちゃんは闇に落ちていたかもしれない。」
「…。」
「ちょっと待って!!それじゃ、“怒り”は!?ナツもやばいの!!?」
「何とも言えない…、その怒りが誰かの為ならそれは負の感情とも言い切れないし。」
「どうしよう。…意味がわからない。」
ハッピーはヒビキの説明に頭が追い付いていなかった。
「あんたバカでしょ。」
「つまり、ニルヴァーナの封印が解かれた時、正義と悪とで心が動いてる者が性格が変わっちゃうと言うことですよ。」
エマがハッピーに分かりやすく説明した。
「それが僕がこの魔法の事を黙っていた理由、人間は物事の善悪を意識し始めると思いもよらない負の感情を生む。」
ヒビキがさらに続ける。
「あの人さえいなければ、つらい思いは誰のせい?何で自分ばかり…、
それら全てがニルヴァーナによりジャッジされるんだ。」
そして、ヒビキが説明を終えると再びタクヤの方を向いて言った。
「だから、君たちには許してくれとは言わない。
ただ、ウェンディちゃんを救いたかっただけなんだ。それだけはわかってくれ。」
「…許すよ。オレの方こそ何も聞かずに怒鳴って悪かった。」
タクヤもヒビキに謝罪した。
「…ありがとう。」










そして、グレイとシェリーは、

グググ

「ぎぃ、なに、を…。」
グレイは木の怪物により首を絞められていた。
「ぐああああ。」

ドサッ

グレイは気を失い倒れてしまった。
(「仇は討ちました、リオン様…。次は誰です?こいつの仲間?妖精の尻尾ですか?」)
この木の怪物を操っていたのはシェリーだった。シェリーはニルヴァーナにより闇へと落ちてしまったのだ。











一方、ジュラとホットアイのところでも変化が起きた。
「おおおおおっ!!!金!!!金…!!!!金…!!!!」
ホットアイは頭を抱え何かに苦しんでいるように見える。
「な、何だというのだ…。」
そして、
「金ェーーー!!!










…などいりませんデス。」
突如、ホットアイは苦しみが消えたのかなんとも爽やかな顔をしている。
目の前で何が起こっているのかジュラは口を開けたままフリーズしてしまった。
「私、生き別れた弟の為に必死デシタ…。お金があれば見つけ出せると思ってましたデス。
しかし、それはあやまちだと気がついてしまったデスネ。」
「え…?」
「さぁ、争うことはもうやめにするデスヨ。
世の中は愛に満ちています!!!おぉ!!愛!!!なんと甘美で慈悲に溢れる言葉でしょう。」
今度は愛について語り出した。
「この世に愛があるかぎり不
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ