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妖精の義兄妹の絆
光と闇
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だっ

樹海の中を黒い光の柱めがけて走っているナツ。
「ジェラール…。」

ザン

「いたぞ!!妖精の尻尾だーっ!!!」
「よくもレーサーさんを!!!」
ナツの目の前に大勢の闇ギルドが待ち構えていた。
「レーサー直属ギルド尾白鷲“ハルピュイア”の力見せてやる!!!」
「オオオ!!!」
「やっちまえーっ!!!」
尾白鷲がナツに先制攻撃を仕掛けてきた。
「邪魔だ。」
ナツはポツリと呟くのと同時に拳に炎を纏う。

ズガガ

「どけェ!!!!」
ナツの一撃で尾白鷲は全員吹き飛ばされた。今のナツにとって尾白鷲は眼中にないようだ。
「あいつはエルザに近づかせねぇ、近づかせねぇぞー!!!!」
ナツはさらにスピードを上げて黒い光の柱に向かった。









たったった

こちらは先程まで入口にいた、
タクヤ、ウェンディ、エマ、シャルル、ルーシィ、ハッピー、ヒビキがナツを追って樹海の中に入った。
「驚かしてごめんね。でも、気絶させただけだから。」
ヒビキはそう言ってウェンディを担いでいるタクヤに謝罪した。
「なんでそんなことする必要があったんだよ!!?てか、なんで走ってんだ!!?」
「ナツくんとエルザさんを追うんだよ。僕たちも光に向かおう。」
「待て!!ちゃんと理由を言いやがれ!!!」
タクヤがヒビキを問い詰める。
「そうよ。納得できないわね。確かにウェンディはすぐぐずるけどそんな荒っぽいやり方。」
「ウェンディは女の子なんですよ。」
「そうだよ。」
タクヤに続いてシャルル、エマ、ハッピーもヒビキを問い詰める。
「…仕方なかったんだよ。本当の事を言うと…、僕はニルヴァーナという魔法を知っている。」
「!!!」
ルーシィがその事実に驚いた。いや、ヒビキ以外全員がそのことに驚く。
「ただその性質上誰にも言えなかった。この魔法は意識してしまうと危険だからなんだ。
たがら、一也さんもレンもイブも知らない、僕だけがマスターから聞かされている。」
「どういう事?」
ルーシィが質問する。
「これはとても恐ろしい魔法なんだ。






光と闇を入れ換える、それがニルヴァーナ。」
「光と、」
「闇を、」
「入れ換える!!?」
ハッピーとシャルル、ルーシィが揃って驚く。
「なんだよそれ?」
「そんな魔法が…。」
タクヤとエマも驚いた。
「しかし、それは最終段階。まず、封印が解かれると黒い光が上がる。まさにあの光だ。」
ヒビキは黒い光の柱を見て続ける。
「黒い光は手始めに光と闇の狭間にいる者を逆の属性にする。強烈な負の感情を持った光の者は、闇に落ちる。」
「それじゃ、ウェンディを気絶させたのは…、」
「それを防ぐためだったのか。」
シャルル
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