コードギアスR2
0643話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
数発程度はハドロン砲と打ち消し合うが、それでもブラックホールエンジンを始めとする多数の動力炉から産みだされる出力に対抗出来る筈も無く、パーシヴァルが身体中に拡散されたビームを食らい、機体が次々に砕け散っていく。
『うおおおおおおっ!』
そんな雄叫びと共に、頭部の角がニーズヘッグへと向きを変えてスラッシュハーケンとして発射される。だが……
「無駄だ」
そもそも、パーシヴァルの中でも有数の攻撃力を誇るブレイズ・ルミナスを使って作り出されたランスにしてもG・テリトリーを抜けなかったのだ。それなのに多少巨大だとしても、スラッシュハーケン如きで突破出来る筈も無い。そして案の定、Eフィールドに弾かれたスラッシュハーケンはあらぬ方向へと飛んでいく。
『馬鹿な、馬鹿な、馬鹿なぁぁぁぁっ!』
それがナイトオブテン、ルキアーノ・ブラットリーの最後の言葉となり、再び放たれた腹部の拡散ビーム砲によりコックピットブロック諸共世界から消滅するのだった。
シン、とした空気が戦場に広がる。もちろん、それは俺のいるここに限った話だろう。事実、ニーズヘッグの映像モニタでは暁と戦っているメギロートや、そこに突撃して行っているヒュッケバインMk-Vの姿が映し出されているのだから。
『そんな、ルキアーノ様が……ナイトオブテンが……』
そう呟いたのは、誰だったのか。ルキアーノを様付けで呼んでいるのを考えると、恐らくハーレム部隊の一員なんだろう。白と桃色に塗り分けられたヴィンセント・エアはまだかなりの数がこの戦場に存在しているし。
そのまま、唖然としているブリタニア軍、そしてナイトオブラウンズがあっさりと殺されるとは思っていなかった紅蓮、斬月へと向かって腹部の拡散ビーム砲を放つ。
パーシヴァルを破壊した腹部拡散ビーム砲だが、それはあくまでもゼロ距離射撃だったからだ。この位置からでは、殆ど損傷を……ん?
『きゃああああっ!』
さすがにこれは予想外。いや、ルキアーノが殺されたショックがそれ程大きかったという事か。ヴィンセント・エアの何機かが回避すらもせずにまともに拡散されたビームを次々に食らって機体を損傷し、コックピットブロックを排出後、そのまま地上へと落ちていく。
同時に、離れていても決して油断出来ない威力だと理解したのだろう。周囲のKMFが全てニーズヘッグと距離を取り、包囲するように位置取る。
『藤堂さんっ! 何でブリタニア軍と協力しなくちゃいけないんですか!』
『落ち着け紅月君。君もたった今、自分の目で見ただろう。あの機体の能力を、シャドウミラーの代表でもあるアクセル・アルマーの力を! 奴を倒す為には斬月と紅蓮だけではどうにもならん!』
そんな風にオープンチャンネルで会話をしている2人だが、正直に言え
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ