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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
62話:帰ってきた日常(げんじつ)
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奴らも、同じように笑みを浮かべて頷いた。

「じゃ、じゃあ先程まで俺を無視していたのは…?」
「無視していた訳じゃないけど…」
「私達の気持ちがどれだけ傷ついたか、ちょっとは知ってもらおうと思うてな」
「まぁ、結局フェイトちゃんとヴィータちゃんは声かけちゃったけどね〜」

なのはの言葉に二人はバツが悪そうに視線を逸らしたが、その行動はなのはの言っていることが真実だと知るのに、十分な理由だった。

「なんか…悪いな、迷惑かけて…」
「だから迷惑なんて思ってないよ、士君」
「そうやそうや!これぐらいせんで親友なんて言えるか!」

あぁ…嬉しいこと言ってくれるじゃねぇの。涙出そうだ、畜生!

「これで火を付け終えて…」
「電気消すよ〜」

桃子さんと士郎さんの声が聞こえた瞬間、視界が暗くなった。そして蝋燭の光だけが翠屋を優しく照らしている。

「それじゃあ士!」
「どうぞ!」
「火消しちゃって!」

三人はそう言って、俺を促してくる。
あぁ……この感じ、久しぶりだな。なんか…泣きたくなってきた。いや、泣かんけど。

そして、一発で綺麗に消えるように息を大きく吸い込み―――火の灯されていた蝋燭に吹きかける。
全ての蝋燭に息が吹きかけられ、全ての火が消えた瞬間、

「「「「「誕生日、おめでとう!!」」」」」

一斉にクラッカーの音が、翠屋に破裂した。










――――――――――――――――――――




≪おまけ≫




クラッカーの後皆がグラスを持って、今回の事件解決と俺の誕生日を祝して乾杯をした。

「ご苦労だったな、門寺」
「おう、シグナム」

それからしばらくして、ひと段落しているところにシグナムがやってきた。

「なんか、シグナムと話すのも久しぶりだな」
「それはそうだ。最近会ってもいないのだから」
「そうだったな」

シグナムの返答に、俺は笑いながらグラスを煽る。

「門寺、今時間いいか?紹介したい奴がいるんだが」
「紹介したい奴?」

「私です〜!」

その時突然、シグナムの後ろから声が聞こえてきた。
いきなり聞こえてきたから、正直驚いた。そして声の主が、シグナムの後ろから現れる。

「初めましてです!はやてちゃんのユニゾンデバイス、リインフォースUです!」
「あぁ、そうか!はやてが前々から考えてるって言ってた!」

そう言えば戦ってる最中も、はやての髪の毛の色が違ったから、ユニゾンしてるんだろうと思ってたけど……

「まさか初代リインに似せてくるとはな」
「はい!これからよろしくお願いしますです!」
「おう、よろしくな」

リインフォースUはその小さな両手を差し出してきた
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