暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
62話:帰ってきた日常(げんじつ)
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かに感づいたヴィータが、アイゼンを振るってきた。くそぉ、心の奥でこっそり思うのもダメなのか…!
フンッと鼻を鳴らして去っていき、俺は叩かれた部分を抑えながら立ち上がった。

「痛ってぇ〜…」

相変わらずあいつの一撃は効くな〜。痛つつ…

「あはは、相変わらず君は人気者だな」
「あ、士郎さん…」

そこにやってきたのは、さっきまでキッチンに入っていた士郎さんがやってきた。

「人気者って…そうでもないと思いますが…」
「そうかな?まぁ今は皆別々に話してるけど…」

士郎さんは視線をなのは達に向けて、笑顔でそう言った。
その時、ふとある物に気づいた。

「…ってあれ?その手に持ってるのって、何ですか?」
「え?あぁ、これかい?」

士郎さんが両手で持っているのは、四角い箱。それもいつも翠屋がお持ち帰りのケーキを入れる為のもの。

「ケーキ、ですか?」
「そうだよ。なのは達に頼まれてね」
「あぁ、今回のパーティー用ですか。まぁ人数もそこそこいますしね…」
「そうだけど…ちょっと違うかな?」

え?それはどういう…?
そう言おうと思い口を開こうとしたが、その前に士郎さんが皆に呼びかけて、歩いて行ってしまった。俺もそれに合わせて混ざろうとついていく。

「あ、お父さん!ケーキできた?」
「あぁ、バッチリだよ」

そう言って士郎さんは持っていたケーキの箱を、テーブルの上に置く。すると所々で会話をしていた皆も、ケーキの置かれたテーブルに集まってくる。

「え、なになに…これ何?」
「はは…驚いたかい?」
「サプライズ≠セよ、士君」

周りを見ると、シグナムもはやても、皆一様に歯を見せるように笑っていた。

「さぷ…らいず…?」
「うん、そう!」
「去年は士いなかったから」
「年に一度のもの、忘れとるよ」

俺が漏らした言葉に三人が一斉に答えると、箱のふたに手をかけた。

そして―――

「「「ハッピーバースデー!!」」」

箱が開くと同時に、三人は一斉にそう言ってきた。

開けられた箱には白い円形状の物体。その上にはチョコでできたプレート、さらにその上にはホワイトチョコで“Happy birth day TUKASA”と書かれている。
その周りには計十二本の、それぞれ別の色の蝋燭が立っていた。

「……は…え、なにこれ…え、えぇ…?」

困惑してしまい、自分でも何を言ってんだかわからないまま、顔を上げて周りにいる皆を見回す。

「何って、士君のバースデーケーキ」
「言ったやろ?去年祝いそびれてんねん」
「いなかったのはしょうがないとしても、やっぱりこういう事は祝わなきゃ損だよ」

俺の疑問の視線に、三人は微笑みながら答える。周りにいる他の
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