暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
62話:帰ってきた日常(げんじつ)
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止めい!頼むから氷漬けだけは…お代官様、氷漬けだけは……氷漬けだけはああぁぁぁあぁぁぁ……!
演技でした、テヘッ!自演乙ってな!
「何してる、さっさと行くぞ」
「はいはい、了解ですよ真っ黒黒助さん」
「っ…それは僕があれのように真っ黒でちっさいと言いたいのか?」
「別にそんなつもりで言った訳じゃ……てか、お前見たことあんの『あれ』」
「フェイトに誘われて一度だけ家族で…」
「ほぉ、羨ましい程の家族っぷりじゃないか。俺の知らぬ間に、『お兄ちゃん』と呼ばれるのには慣れたか?」
「むっ……うるさい…」
ほれほれ、顔真っ赤で顔背けちゃって〜。というか、ちっさい事は気にしてんだな。
んで、今俺らはハラオウン家の転送ポートへ飛んで、そこから翠屋へ向かっている途中である。
「はぁ〜…桃子さんのお節食べたかったな〜」
「君はまた…」
「だってよぉ、一年のこれっきりしか食う機会ないんだぜ?もったいねぇじゃん!」
「そこをこだわるのもどうかと思うが…」
ほんと不愛想が形になったような奴だよな〜、こいつ。しかも前よりか冷静さが増してて、いじり難くなってやがる。ならば……
「…どうしたんだ、急に携帯を取り出して?」
「……あ、エイミィさん?あぁ、今向かってる途中……で、一つお願いが……クロノの恥ずかしい昔話とか、最近の恥ずかしい話とか―――」
瞬間、俺の手から携帯が消え失せ、隣を歩くクロノが通話を切った。
「…………」
「…………」
「……………(ニヤッ)」
「っ……士なんで急に早歩きなんだおい待てエイミィから何を聞くつもりだちょっと待てと言ってるだろ、おい待てコラ本気で凍らせるぞ!」
色々あってようやく到着翠屋。その入口付近には二つの人影が。
「お、来た来た!」
「士郎さん、美由希さん」
「お疲れ様、士君。それと、お帰り」
「はい。……それで、皆は?」
「来てるよ、皆君を待ってる。と言っても、もう全員で楽しんでるけどね」
たはは、それは参った…出遅れたか。
「ささ、士君入った入った!」
「私もキッチンの後片付けしてから向かうから、先に皆のところに行ってきなさい」
「ありがとうございます。それじゃあお先に」
美由希さんに押されながら、翠屋の扉を開く。扉に引っかけてあるプレートには「close」の文字が。やっぱ今回も貸切か……
扉を開けて中に入ると、奥の方に人だかりが。ほんとに皆いそうだな。
「ほら皆〜!やっと主役が来たよ〜!」
大手を振りながら叫ぶと、ぞわっと視線が一斉にこっちに向くのがわかった。わ
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