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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第371話】
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がっかりだぞー? それにー、零落白夜は危ないから使用は控えた方がいいと思うぞー」
間延びした声だが、案外的確な意見――というか、皆が気付いている意見を伝える玲。
「…………ッ、まだ一敗しただけだ。 次、挽回すればいい……!」
玲の言葉が耳に届かなかったのか、そのままピットへとエネルギー補給に戻っていった一夏を、玲はぽかんとしながら眺めて――「まあいいかー」――そう呟いてクアッド・ファランクスを粒子化させてピットへと戻っていった。
――とりあえず一戦目の模擬戦が終了し、俺は。
「……一夏の悲劇って、篠ノ之に教わってる事かもしれないな」
何気ない言葉だが、皆一様に頷いたのを空気で感じた。
「なあシャル、六月に教えて以来、あいつお前に教えを請いに来た?」
「え? ううん、教えた後は僕とヒルトでタッグを組んだでしょ? だから教える機会は無かったから。 大会終わった後も、一夏は教わりに来なかったなぁ……」
「……ふむ。 あいつって、頭下げて教えを請うてる所って見たこと無いんだよな……鈴音然り、シャル然り、篠ノ之然りって」
多分だが、あいつの中では「女に頭を下げるなんてそんなカッコ悪い事、出来るか」ってぐらい思ってそうだ。
……周りの女子は、そんな【女尊男卑に負けない織斑君が素敵】って思考だし……俺がやればダメなのに。
軽く息を吐くと、俺はアリーナの抉られた土を直す機械に目を向け、何と無くそれを眺めて第二試合を待つのだった……。
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