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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第371話】
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れば完全に小さなハーレムを作ってる印象だろう。

 ――まあ、今は普通に試合の考察をしてるからそんな良いものでは無いが。

 セシリアは今日も別のアリーナでフレキシブルの訓練を行い、鈴音は「多分一夏が負けると思うからアタシはパス、それに国に今度のキャノンボールで使うパッケージ、まだかって聞かないといけないし」――との事。

 未来も今日は雑誌のモデル話が来てるらしく、それを断るために席を外してるのだが――美冬もだが、あまりにしつこいモデルとかの話に「お兄ちゃんと一緒なら良いですよ」って言って断ってる。

 ……てか俺がモデルとか似合わないだろ、容姿とかは皆良いとは言うが、俺以上に面のいい男は無数にいるからな――成樹とか。

 ――そういや、成樹やたっくん、信二はキャノンボール見に来るのだろうか?

 チケットが高いからな……確かS席が五万、A席三万、B席一万、自由席二万(決められた範囲の自由席)、見通しの悪い席でも五千だからな。

 VIP席は専用個室で食事つきで百万って訊いたが……高過ぎる。

 後はアリーナ内部で土産物店もあるし、良からぬ噂では賭け賭博もあるとか。

 あくまでも噂は噂だが、火の無い所に煙は無いと言うが――それよりも、試合だな。

 また意識を再度アリーナ中央へと向けると、ちょうど瞬時加速で玲の弾幕を無理矢理押し通り、一気に肉薄していく。


「うぉぉおおおお!!」


 間合いを詰めると共に上段に雪片を構え、一気に切り伏せようと振るう一夏だが、玲もこれを受ければ死ぬというのがわかっていて左二門のガトリング砲身で受け止めた。

 バチバチと火花と共に光刃が輝きを放つ。


「このまま――押し通る!!」

「させねぇよ織斑ぁッ!!」


 ガトリング砲身で防ぎつつ、右ガトリング砲で勢いよく突き飛ばすと、一夏は体勢を崩して背中から落ちていく。


「ぐ……はっ!?」


 圧迫されたことにより、一気に肺から空気が抜けたのだろう、苦しそうに上体を起こす一夏の眼前に突き付けられる右側二門のガトリング砲――。


「チェックメイトだな、織斑!」

「――!?」


 砲身が回り始め、砲口から白煙と共に放たれる無数の弾丸が白式の残ったシールドバリアーを一気に削っていく――そして、ブザーが鳴り響き、試合は玲のワンサイドゲームという結果に終わった。


「馬鹿な!? たかが訓練機に遅れを取るとは――! 一夏の奴、ちゃんと私の言う通り実践していればこのような事は無かったのだ!」


 怒りを隠さず、観客席からピットへと走って駆けていく篠ノ之を他所に、玲は――。


「おー? 織斑ー、この程度かー?」

「……ッ!」

「織斑ー、正直
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