十人目
DEAD END
七話
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あの蒼剣を持つようになってから…
彼は、角竜種の狩りばかり行ってた。
あの黒の双角に出会うまでね…
他の狩人が先に契約すると、土下座してでも頼み込んで…
連れて行ってもらってたわ。
そして彼が行くと必ず、角竜種の素材を持ち帰ってた。
確実に仕留めて帰ってくるのよ。
これまで眼が見えない狩人だと…
馬鹿にされて来ただけにさ……
私、一度聞いた事があるの。
男があんな易々とさ、頭下げるもんじゃないわね。
プライドはないの?
奴に会えるなら特に気にならないよ。
人間特有の、恨みつらみ……ってやつね。
かもしれないね…
はは…
私も少しきつい言い方をしたんだけどさ…
それでも照れくさそうに…はにかむんだよね…
お茶を手探りで探して…
飲むまで、人の倍……時間がかかるのにさ。
俺こんなだから、お姉さんが変わりに怒ってくれたんでしょ?
ありがとう…
私…
我慢できずに…
店の外で泣いてたわ。
こういうの弱いのよ…
ふふ…
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