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SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
02:出会い
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手を擦り合わせてはたいた。
「さ、ここは危ない。一先ず、人通りの多い所に行こう」
「ふぇっ??????あわわっ??????!」
手を握られた。それも、こんな美少年に。今の私の顔は、恐らく真っ赤になっているだろう。少年は気にした素振りはないが、私は気にする。こんな美少年に手を握られれば、どんな女性だって気にするだろう。私は少年の手の温もりをもっと感じていたくなって、手を強く握り締める。少年は一瞬驚いたような顔をするが、直ぐに微笑み、足を早めた―――。
* * * * *
少女をナンパから助けた僕は、人通りの多い所にやってきた訳だが―――
「―――な、何か僕等、凄い見られてない?」
「で、ですね??????」
そう、何故か凄い見られるのだ。別に僕等は何かをした訳ではない。特に何も問題は―――
「あ??????」
ふと僕は、握り合ったままの手に視線を落とす。瞬間、僕の中に幾つもの考えが浮かぶ。
――これのせいかっ??????!――
そう、少女を助けてから今の今まで、僕達は手を繋いだままだったのだ。一瞬たりとも離さず。当然、こんな事を街中でどうどうとやっていたら、カップルか何かと思われてしまう。そう思うと、僕の顔は一気に赤くなり、同時に熱くなった。
「あっ??????!」
少女もそれに気付いたのか、顔を真っ赤にして俯き、何故か名残惜しそうに手を離す。両者共に気まずく思ってしまい、行き場のない沈黙がその場をさまよう。
「えっと??????その、ごめんっ!!」
「えっ、あ、否、全然いいですよっ!???????ちょっと、嬉しかったですし??????」
「え????何か言った?」
「ああっ、何でもないですっ!!」
最後の方は声が小さく、それのこの人の多い場所だったので、聞き取る事が出来なかったが、気にしないでおこう。取り敢えず、どうにかしてこの気まずい状態を何とかしないと。僕と少女の為にも。
「えと??????取り敢えず自己紹介しようか。僕は、ハリン。君は?」
「ハリン君??????覚えました、私はオウカっていいます、オウカでいいですよっ!」
オウカ??????少女の名前。僕程ではないが、珍しい名前だな。僕の場合はリアルネームからきてるけど、オウカはどうだろうか。まぁ、SAOではリアルの事を詮索するのはマナー違反なので、憶測に止めておくが。
それはそうと、先程からオウカが何かを気にする素振りを見せている。まるで突如として出現したウィンドウを見るような――――
「――――あぁっ!?」
「ふぇっ!?」
今思い出した。この世界には、ハラスメントコードという物が存在する。
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