十五話 初陣
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ばらくその道を走っていると、
「嘘!行き止まり!?」
先は行き止まりだったようだ。
(おいおい、マジかよ。マジなんですか!?脇道は死亡フラグなんですか!?)
行き止まりの壁を見て、女はついにへたり込んでしまった。
「もう・・・いやぁ」
ボロボロと涙をこぼしてしまう。
しかし、シャドウは獲物を追い詰めたも同然。
俺達へと向かってくる。
(早くも死亡!?ありえねぇ!こんなとこで死ぬとか!)
⇒戦う
女を囮にして逃げる
土下座する
諦める
(・・・おい、なんだこの選択肢。2は鬼畜、3とかシャドウに効果あんのかよ!)
⇒戦う
「やるっきゃない、ってか?」
ポケットから例の三角形のキーホルダーを取り出す。
「無理よ!もう無理よ!」
女は俺の武器(?)を見てさらに悲痛そうな声をあげる。
それはそうだろう。
まさか三角定規で戦おうとするなんて無謀すぎる。
だけど、俺の武器はこれではなく目だ。
『脅威の幻視』くらいは役に立つだろうと考え、目を凝らす。
すると、うっすらとシャドウの体に線が見える。
(『直死の魔眼』も使える!・・・いけるかもしんないな)
そのことにわずかに希望を見出す。
「ふぅ・・・」
息を静かに吐き出す。
戦う覚悟を決める。
途端、シャドウが襲いかかってきた。
『脅威の幻視』で光が見えた右半身を左へずらす。
次の瞬間そこへ、シャドウの手が襲いかかっていた。
避けたことで安心したのもつかの間、自分の今立っている位置により濃く光が見える。
バッとバックステップをとる。
次の瞬間にはそこへ2体シャドウが手をたたきつけていた。
その瞬間わずかにシャドウに隙ができる。
そして運よくそのシャドウの横っ面に太い線が見える。
そこへ切り込もうと足に力を入れるが、
「くっ」
正直ビビって体がシャドウに近寄ろうとしない。
(怖えぇ!!勇気とか、もはや勇気(笑)レベルなんですけど!)
叫ばすにはいられな
「っ!」
目の前で光が見えたので今度は右へと大きく跳ぶ。
なんとかしなければいけないのだが、どうにも体が思うように動かない。
恐怖と、影時間の中で全力疾走したことによる体力消耗だろう。
(倒さないと駄目か・・・なんとか『直視の魔眼』で線は見えてはいるんだけど)
後ろに女がいるということもあり、あまり無茶な行動をとって後ろに行かれるわけにはいかない。
そう『直視の魔眼』で線や点は見えているのだ。
見えるには見えるのだが、
(お前ら真っ黒すぎて!見えづら
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