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美しき異形達
第十話 風の令嬢その八
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は薊に言った。
「植物よね」
「だよな、植物も怪人になるんだな」
「そうみたいね」
「ったく、バリエーションだけは豊かだな」
 薊はその植物の怪人を嫌そうな顔で睨みながら言った。
「本当にどういう経緯で生まれてるんだろうな、こいつ等」
「それは私も知らないわ」
 怪人の方から言ってきた、声は女のものだった。
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