オーレン戦役
炎の魔神
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えないであろう。
しかしマヌエラは目の前の人物が魔法に長け魔力も大きいと知っている。
そのケレニスが行動したのだ。
何らかの攻撃魔法、或いは魔方陣、召喚の類いなのは間違いないと瞬時に悟る。
「させない!」
マヌエラはアイスクイーンを守るためケレニスの背後へテレポートしダイスダガーを繰り出す。
皮膚に直接当たれば非力なウィザードでも大ダメージを与えることのできるダガー。
布一枚でも挟まればダメージを与えることはできないが。
ダイスダガーがケレニスの背中、戦場においても普段と変わらぬ大きく開いている背中へ命中する。
マヌエラの手に衝撃が走ると同時にケレニスの体が大きく跳ねる。
口から血を流し倒れるのを辛うじて耐えている姿は先程までの余裕は全く感じられない。
止めとばかりにマヌエラはフォーススタッフで叩こうとするがダイスダガーの衝撃による痺れにより利き腕をうまく使えない。
それでも己の持つ全ての力を動員しケレニスを倒すため杖を振り回す。
よし!これで・・・!
フォーススタッフが当たる寸前、正しくは紙一重であろうタイミングでケレニスは消え残されたのは小さく燃え上がるスクロールだった。
ケレニスを仕留めそこなったが何らかの魔方陣の完全な発動を抑えたことに安堵するとアイスクイーンを心配するように見詰めていた。
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