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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第51話 バルトvs零治?再び………
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リエにとって天敵でもあった。
だが、決して追い込まれているだけでもない。
「し、しかしそもそもその推測には決定的に欠けているものがある。君は何処で最高評議会がクレイン・アルゲイルに殺されたと言う情報を得たんだ!?それを証明できる物はあるのか!?」
大悟の推測に決定的に欠けている点。それは最高評議会を殺した相手がクレインである証拠だ。
「………ハッキリ言えば証拠としては不十分です。これが本当に証拠になりえるかと問われれば恐らく証拠不十分となっていたでしょう。………だけどあなたが説明してくれたお蔭でこの証拠も信憑性が増す結果になりました」
そう言って大悟は管理局の制服の内ポケットから小さな機器を取り出した。
「ボイスレコーダー?」
「聞いてください」
そう言って大悟は中の声を再生した。
『それはそうさ。既に最高評議会の老人達などもうこの世には居ないのだからね』
「!!!」
その声は確かにクレインの声だった。それが分かったヴェリエも驚愕してしまった。
「どうです?」
「こ、これを何処で………?」
「とある協力者です。あの場で戦い共にマリアージュ事件を解決した1人にクレインからのメッセージがあったんです」
「だ、だがこんなものでは………」
「だからこそあなたの証言が役に立つんです。その若さで更に上の階級の将校達を出し抜き元帥になるには一番トップが決めた事にするしかない。最高評議会の決定は絶対と言えるほどの決定権があった。………あなたはそこを狙った」
「………」
押し黙るヴェリエを気にしながらも大悟は話を続ける。
「どう考えてもおかしいんですよ。最高評議会の面々と接点も無いのに上官だった人達を出し抜き、元帥になる事が。それまでのあなたは元帥になるほどの目立った活躍は無かった。それなのにいきなり………ですがあなたは元帥としての能力を持っており、管理局も良くなった事で抱いていた疑問を皆は消してしまった。だけど俺は初めて会ったときからずっと疑問に思っていたんですよ………」
「なるほど、最初から疑われていたのか私は………」
そう言ってヴェリエ元帥は自分の椅子に深々と座った。
「認めるんですね………」
「………ああ。確かに私はクレインを利用して今の地位を手に入れた」
少し躊躇した後、ヴェリエは諦めたのか大悟にそうハッキリと答えた。
「あの事件を起こしたのも裏ではあなたが………?」
「それは違う。私も全く聞いていなかった…………あれは酷かった。前々から地上にももっと力を入れなくてはいけないと言い続けて来た。だが最高評議会の面々含め、それを良しとはしなかった。ならば地上部隊だけで守れる様な装備にすれば良いとずっと思い続けてきたのだが、あ
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