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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第51話 バルトvs零治?再び………
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……」
「クレイン・アルゲイル………」
加奈の言葉に静かに頷いたヴェリエ元帥は再び口を開いた。
「彼との出会いは偶然だった。中将として本局で働いていた私は偶然彼と話す機会があった。天才科学者とね。彼と何となく話している内に彼から提案されたんだ『良かったら私にその夢を手伝わせてほしい』ってね。………そして私は実際にその悪魔の囁きに乗ってしまったわけだ………」
そんなヴェリエの話に腕を組んで何かを考えていた大悟だったが、暫くして再び口を開いた。
「ヴェリエ元帥、話はいきなり変わりますけど、あなたはどうして元帥となったんですか?」
「私が元帥になった理由かい?理由も何も今は亡き、最高評議会の遺言に従いそうなったのだが………?」
「最高評議会の面識は?」
「いや、無いが………?」
「そもそも最高評議会の全員が亡くなったあの事件も不可解のまま闇に葬られたまま………一体何故なんですかね?」
「証拠も無ければ手がかりすら無いからだ。それではいくら探した所で見つかりはしない」
「そうですね。………ですがそれだけじゃないと思うんです」
「それだけじゃない………?」
「こうは考えられませんか?『自分の地位を得るために最高評議会の面々を利用し、始末した』と」
「………それは私が犯人の様に聞こえるが?」
「確かにあなたは犯人じゃないですよ。何故なら犯人はクレイン・アルゲイルの一味ですからね」
「なっ!?」
その大悟の言葉に初めてヴェリエは驚愕した。
(バカな!!クレインは暗殺の事は誰にも話していないと………!!)
「どうしたんです元帥?」
大悟の問いにハッと我に返ったヴェリエは慌てて、平然を取り戻した。
「な、何でもない………」
一度咳払いをし、心を落ち着かせる。
そして再び口を開いた。
「しかしクレインの一味が犯人だと君は言ったが、その時の私は彼との接点は無い」
「いえ、あります。何故ならば最高評議会が殺されたのはマリアージュ事件の中で、その時のあなたはまだ元帥じゃない」
「そう………だったな………」
そう言われ、ヴェリエは心の内ではかなり焦っていた。
(しまった………私としたことが………!!)
実際にヴェリエは嘘はついていない。クレインと初めて会ったのは中将の時、マリアージュ事件のおよそ3年ほど前。黒の亡霊が活躍し、そしてその姿が見られなくなってきた頃だったからだ。
(まさかここまで大悟君が知っていたとは………)
自分とクレインの接点。最後に知っていたマクベスを始末し、最早知っている者は当人だけと思っていたヴェリエにとってこの場でそして神崎大悟に知られていた事に焦りを感じていた。
マクベスの様に始末する事も出来ない。実力も知名度もある大悟はヴェ
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