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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第370話】
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?」
平手打ちを食らった頬を触りながら、一夏は美冬に声をあげるも、美冬はたじろぐ所か更に強気な態度を見せていた。
「正当化するも何も、こいつが俺を弱いって言うのが悪いだろ! 俺は弱くねぇのに……」
「何で弱くないって、貴方は言えるの?」
「当たり前だろ! 白式だって第二形態移行したんだ……。 たった三ヶ月で第二形態移行したやつってそうは居ないぜ? 今は負け込んでるけど、それは白式の燃費の悪さが原因なんだ」
確かに白式の燃費の悪さは結構な割合でウェイトを占めてるだろう、だが……俺はそれよりももっと根本的な部分に原因があると思う。
一つは零落白夜の多用、発動してるだけでエネルギーを食う零落白夜の二刀流何か、ただの大飯食らいだ――二倍減るのに二刀流を止めない辺り、刀が二本あれば強い、二丁拳銃すれば強いと考える様な物だ。
刀の二刀流は、利き手じゃない手にも気を配らないといけない上に、正直零落白夜の光刃は自身のシールド・バリアーに触れていつか自分が自爆する気がしなくもない。
そして二つ目は瞬時加速の多用。
一気に間合いを詰めるのに役に立つ瞬時加速とはいえ、一夏は正直あれを多用し過ぎる。
しかも第二形態移行してからはチャージ時間が短く、更にダブル・イグニッション・ブーストとなって更に燃費の悪化が目立つのに、試合配分を考えずに突っ込む。
勿論短期決戦を狙うのであればわかるのだが、一夏の太刀筋は正直見極め自体難しくなく、腕の動きで大体わかるのだからまず短期決戦で決着はつかない――まぐれ当たりで、シールドバリアーに触れない限りは。
三つ目は武装腕の機能の全て――零落白夜の光刃は説明したが、月穿と霞衣はまだだ。
月穿――荷電粒子砲だが、基本一夏は最大出力で放つ癖がある(最近は出力を絞って撃つ事もあるが)。
最大出力で撃って当たらなきゃ意味がないのに無駄撃ち、仮に無駄撃ちでもそれで相手の動きを止めて次に繋げるのならば良いのだが、それを行わない。
現状、月穿は無駄な機能の一つと言える、次に霞衣だが――これは機能的には零落白夜の盾で、粒子エネルギーを無効化する盾を前面に張るのだが、生憎とエネルギー系統の武装を持つのは限られている上に、その対戦相手と戦うときは雪片に零落白夜の光刃を纏わせ、前面に零落白夜の盾を張り、更に瞬時加速を多用しての接近戦ごり押しという頭の悪い戦いかただ。
九月初頭にセシリアに勝てたのも、彼女が接近戦を不得手とし、更にほぼ武装がエネルギー系統ばかりという一夏にとって相性がよく、セシリアにとっては最悪だというのが要因だ。
――結論、単一仕様や瞬時加速を多用する一夏自身が悪い。
だが一夏自身、今言ったように白式の燃費の悪
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