コードギアスR2
0642話
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っ!?』
『ええいっ、こんな攻撃!』
それぞれの機体から2つの声が聞こえて来る。
片方の驚愕の声はヒュドラによって振るわれたビームサーベルを制動刀で受け止めようとした藤堂だ。その反応速度はさすがと言うべきだが、この場合は武器を見誤ったとしか言いようがない。いや、現時点でKMFの中でも有数の威力を発揮するMVSですら受け止めることが出来るのだから、咄嗟に制動刀を構えたのだとしても無理は無い。確かにニーズヘッグの振るった攻撃が実体のある剣、アサルトブレードやコールドメタルナイフ。あるいはディバイン・アームといったものなら受け止めるたり受け流す事も出来ただろう。だが、今振るわれたのはビームサーベル。ニーズヘッグの桁外れの動力炉により作り出されたエネルギーの刃なのだ。それを実体剣である制動刀で防げる筈も無く、斬月最大の武器でもあるその大太刀は刀身の半ば程であっさりと切断される。
そんな斬月に比べれば、紅蓮可翔式は特に被害を受けた訳でもなく、ヒュドラから放たれた3門のビーム砲を回避して距離を取ることに成功していた。
だが、近距離戦を得意としている機体なだけに、当然距離を取っての戦いは苦手なのだろう。再び異形の右手を誇示しながらニーズヘッグの方へと近付いてくる。
『幾らブレイズ・ルミナスみたいなバリアがあるからって、ずっと展開出来る訳じゃないでしょ! 藤堂さん、まずはあのバリアを解除しましょう!』
『承知した!』
その言葉と共に、紅蓮が前衛を、制動刀を失った斬月は首下に装備してあるマシンガンを展開してこちらへと攻撃してくる。
いやまぁ、確かにこの世界の常識で考えればカレンの考えはおかしくないんだろう。実際、キュウシュウ戦役の時なんかはランスロットがエナジーフィラー切れで孤立しそうになったし。だが……
「俺達の技術力をこの世界と同程度と思ってもらっては困るな」
呟き、T-LINKシステムによって機体を制御する。
振るわれる紅蓮の異形の右手をヒュドラのスラスターを使い回避し、斬月から放たれるマシンガンは回避する価値も無いとばかりに向こうの希望通りにEフィールドで受け止めてやる。
こうして、紅蓮の攻撃を回避しているからこそこっちのバリアに稼働制限があるかもしれないと判断したのかもしれないが、あいにくとニーズヘッグにはトロニウム・エンジン、ブラックホールエンジン、時流エンジンが搭載されている。それ故、消費したエネルギーは瞬時に回復するので、Eフィールドが切れる事は無い。
まぁ、だからと言ってわざわざそれを教えてやる必要もないのだが。
『食らえぇっ!』
可翔翼を使い空を飛び、その異形の腕をニーズヘッグへと叩きつけようと間合いを詰めてくる紅蓮。目眩ましのつもりなのだろう。小型のミサイルを大量に撃ち放つ
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