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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第369話】
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ハラとした表情で美冬と教師二人を見つめる生徒達――そこへ、またも脱衣場の戸が開く音が聞こえ、教師二人の意識がそちらに向いた一瞬の隙をつき――。


「織斑先生ーッ! バストチェックさせてくださーいッ!」


 ザバァッと水飛沫を上げ、織斑先生の胸を鷲掴みしようとする美冬に、山田先生は驚きの表情を浮かべ、周囲の生徒も新たな一面が見られるその一瞬に期待した――だが、それは虚しく織斑先生に阻まれた。

 鷲掴みしようとする両手首を掴んだまま、軽く美冬は持ち上げられる――一瞬何が起こったのかすらわからず、目をぱちくりさせる美冬に、織斑先生は――。


「有坂、大浴場で騒ぐな。 ……いいな」


 ほんの一瞬発する殺気と、怪しく光った眼に、美冬はこの世のものとは思えないものを見た恐怖の表情を浮かべ、何度も何度も頷く。


「わかれば宜しい。 因みに私のバストサイズは88だ。 これで満足だろう?」

「は、はいぃ……」

「うむ。 では山田先生、次は久しぶりにサウナでも……」

「あ、は、はいっ。 そ、そうですね! では皆さん、少しぐらいならはしゃぐのは良いですが、気をつけてくださいね〜」


 湯船から立ち上がる山田先生、スタイルの対比では織斑先生が勝っていて思わずその場にいた女性陣は皆羨むほどだった。

 一方の山田先生も、胸の無い生徒から一部渇望と嫉妬の入り交じった視線を浴び、多少困惑しつつも先にサウナへと向かった織斑先生の後へと着いていった。

 大浴場に訪れた一瞬の静寂――美冬の様子が気になったセシリアが近付き、顔を覗き込む。


「美冬さん? 大丈夫ですか?」

「にょっ!? ……ぅん、大丈夫にょ……」

「え? み、美冬さん……語尾がおかしくありませんか?」

「そんなことないにょ……。 うぅー……っ! 次の機会に、絶対直接バストチェックするんだから……!」


 多少語尾がおかしかった美冬だったが、諦めた様子もなく、周りにいた生徒も苦笑交じりで美冬を見ていたが、止めるつもりもなかった。


「……何の騒ぎ?」


 そう言ってやって来たのは未来で、先程あった出来事が全くわからず、首を傾げて訊くも、それに気付いたシャルは乾いた笑いでした返事を返せなかった。


「キラリッ☆ みぃちゃん! バストチェック〜〜!!」

「ヒャアッ!? ちょ、ちょっと美冬!? い、いつも揉まないでって言って――やぁんッ! あんっ!」


 未来を見た美冬は、直ぐ様元気を取り戻し、彼女の豊満な乳房を揉みしだいた――また大浴場には活気が溢れ、女子一同の会話など、楽しい声が反響する中、美冬の魔の手にかかる女子も居たとか……。
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