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精霊使いの剣舞〜剣舞の女神《ヴァルキリー》〜
☆2    出会い
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てきた

「たぶんあの娘のせいだよ」

僕は返事をしてあるところに指差した
指差した所に『裸』で赤髪の少女が一人いた
彼女は森の中で真紅の斬閃を縦横無尽に舞う
正直僕はその美しい剣舞に見惚れていた
そして彼女の手には多分、精霊魔装(エレメンタルヴァツフェ)である鞭を握っていて、鞭には灼熱の炎が纏っている。
その少女付近の木々は切り倒れ、対面にいる誰かと対立しているようだ

「あの娘ってたしか同じクラスのクレア・ルージュ。火精霊使いだったかな?」

とテンが言う

「あ!リンさんあの娘が!」

ペストは叫んだ
僕は振り向いた直後。あたりの木々を薙ぎ倒し、巨木がクレアへと倒れこんだ
ドオオオオオオオオンッ!!
耳をつんざくような轟音が僕に襲い掛かり、水柱が盛大に立ち上る
そして池の水が豪雨のように降りそそいだ

「だ、大丈夫ですか〜」

僕は倒れこんだ巨木のところに走り叫んだ
でも返事が来ない、代わりに少しはなれた所からクレアの声がした
「う、ん......」

声がしたほうへ振り向いた僕たちはあることに驚いた
そう一人の少年がクレアにのしかかっていた
でも少年はまだ僕たちにきずいていない

「......えーっと、大丈夫か?その怪我とか」

少年はクレアに聞いた
こくり、とうなずくクレア

「あのそこの変態さん、早く彼女から離れたほうがいいよ、命のために」

と僕は警告する

「えっ、あんた誰」

少年は聞いてきた

「人に名前を聞く前に、自分から名乗ったほうがいい。それとも、そこの変態さんはそれぐらいの常識も知らないの?」

と僕は久々に本気で怒った。多分クレアを僕の好きな人に見間違えたのだろう。まあ姉妹だからちょっと似ているかも

「カゼハヤ・カミト。俺はカゼハや・カミトだ、そして変態なんかじゃない。」

「お〜リンちゃんの毒舌モード久々に見た〜」

「でも全開じゃないですね」

「僕はクニエ・リン。リンでいいよ」

と僕は自分の名前を言い出す
そして変態――――訂正カミトは立ち上がろうとした

「んっ、や、ひやんっ――」

クレアの濡れた唇からもれる甘い声
数秒の沈黙

「な、なななな、ななな、な、に、をしているのよ、こ、こここ、この―――」

クレアの唇がわなわなと震えていた

「この、ヘンタイ―――――――――ッ!」

「ごはっ!」

「僕は警告したよ」

「リンちゃんの警告を聞かなかったからこうなったのよ」

「リンさんの警告を無視したから自業自得です」

クレアはカミトのみぞおちを膝で思いっきり強打し、少年は水の中に倒れこむ
そしてその手には一瞬で再び精霊魔装(エレメンタルヴァツフェ)
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