第9話 ゼレフ書の悪魔
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大丈夫、雨の人?」
「あぁ、助かったぜ。サンキューな!」
コクリ、と頷くとクロームは霧の炎を解いた。
「おのれ!人間共のクズが……!」
「誰がクズだって?」
ララバイが悔しそうにすると、ララバイの下からいきなり声がかかった。
「果てろ!フレイムアロー!!」
突然、赤色の光線がララバイの腹に直撃した。ララバイの腹には大きな風穴があいた。
「隼人!!」
獄寺を見つけたルーシィがそう叫ぶ。
「今だ、やれ芝生頭!!」
「任せろ!出でよ、漢我流!!」
獄寺の後ろから現れた了平が走りながらボックスを晴の炎であける。すると、中から晴の炎を灯したカンガルーが現れた。
漢我流はお腹のポケットから晴の炎を纏ったグローブと靴を出してそれを了平に装備させる。
「うおぉぉぉおおお!!!」
了平は漢我流が出した靴により、空を飛んでララバイの左肩あたりで止まる。
「くらえ!!極限!マキシマムキャノン!!」
了平の渾身の一撃がララバイの左肩を貫く。すると、ララバイの左肩は了平の一撃により消え去った。
『何て威力じゃ、あの魔導士!?』
「あの人誰なの?」
「あれはツナのチームに入っている1人で笹川了平。ツナと同じ魔法を使って凄く強いんだよ。ナツにも勝っちゃうくらいなんだ」
「へぇ……ツナのチームの人ってみんな凄いのね」
「まぁ、本当に凄いのはツナと同じチームのS級魔導士のなんだけどね」
「えっ?」
ルーシィとハッピーが了平の話をしている間もツナ達の猛攻は続きララバイはボロボロになっていた。
「おのれ……人間風情が!!」
ララバイが思いっきり息を吸う。
『まずい!今度こそ来るぞ!!』
『全員耳を塞げ!』
『無駄じゃ!遠くに逃げる方が……』
ギルドマスターが慌てだす。
「カカカ!これで終わりじゃ……」
「ねぇ、さっきから僕の眠りを妨げるのは君なのかい?」
ララバイを発動しようとした瞬間、ララバイの右肩から声がかかった。
「ぬ?誰だ!お前の魂も食ってやる!」
「僕の眠りを妨げたのは君なんだね。咬み殺す!!!」
それだけ言うと、懐から取り出したトンファーでララバイを殴りつける。
「ぐおおぉぉぉおお!!」
それだけでは終わらずトンファーを雲の炎で纏って殴り続ける。
「すごい!誰あれ?」
「あれが妖精の尻尾のS級魔導士でツナ達と同じチームの雲雀恭弥。妖精の尻尾に入ってきて数日でナツもグレイもエルザも返り討ちにしちゃった魔導士なんだ。エルザは本気だったのにほとんど歯が立たなかったんだよ」
「あの3人がまったく歯が立たずにまけちゃったの!!?」
「うん。今では
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