スクエア関係
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「お前らってさ……、もしかしなくても三角関係ないし、スクエア的な関係かッ?」
とある宿屋にて、レフィアは別室だが、何故か1つの部屋に男4人の内、同行者のデッシュという男が面白がるような口振りで話し出す。
「すくえあ? 何だそれっ」
「四角形の事だよ、僕ら4人の関係性の事を云ってるんだね」
首を傾げたルーネスに説明してあげるアルクゥ。
「で……、この中で1番脈ありなのはどいつだ?」
「だから何の話だよ、おれ達の関係性とか云われてもさぁ……?」
「くあ〜、ニブいねえルーネス君。……紅一点のレフィアの事に決まってるじゃないか!」
「ミャクあり、コウイッテン────うはぁ、やっぱよくわかんねぇ」
「ほほう? 問題外出たな。じゃあ、アルクゥ坊っちゃんは?」
「ぼっちゃんって……、レフィアに対する僕らの気持ちみたいなのを聞いてるんですよね? いきなり、そんな事聞かれても……っ」
「はあ〜、やっぱまだお子ちゃまか? 男子たるもの、早めに目覚めとけ! ────で、さっきから黙って大人な雰囲気出しまくりな少年と呼ぶには憚られる青年よ! 君はどうなんだ……?!」
椅子に座って腕組みしたまま沈黙していたイングズに話をふっかけるデッシュ。
「 ────とやかく云う立場にない」
「おおっと嘆かわしい……、今時の若人ってヤツは!!」
「あ〜、あれだ! レフィアってスタイルいいけど、性格キツいって話だろっ?」
思い当たったように云うルーネス。
「バッカだねえ、そういう子ほど根は優しくて寂しがり屋ちゃんなんだよ!……まだまだガキだね〜お前らは!?こうなったら手付かずな内に、俺が出しちゃおっかな〜お手て♪」
「なな、何する気ですかデッシュさん……!?」
あまりいい予感がしないアルクゥ。
「お前らには解らんだろうが、俺って……いい男だろ? 正直なとこサリーナに留まらず、あらゆる女性とお戯れしたいのさ!」
「いいオトコ、ねぇ……?」
「 ────ルーネス、何故そこで私を見る」
「いやぁ、イングズだってデッシュに負けず劣らず………的な?」
「………お前にそう云われても嬉しくはない」
「何だよ、ホメてんのに一応……?」
「そういえばイングズにはサラ姫いるんだから、レフィアがどうのとか云う話じゃないよね?」
アルクゥがふと指摘したのに対し、デッシュが猛烈に反応する。
「なにぃ?! お前、既にお姫様の領域に達していたのかあ!? ズルい……ズルいぞ! 俺にも会わして?」
「 断る 」
「うひょ〜、クールに見えてや
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