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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第368話】
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て悪いな、美冬」

「ううん。 ……でも、本当にお兄ちゃん、織斑君の事言わなくていいの?」

「……あぁ、織斑先生に言えば個人的な制裁はあるかもしれないが、そこから上層部に伝わって日本政府の耳に入れば捏造されて俺が悪く言われるかもしれないからな」

「……わかった。 じゃあ私も黙ってるね? いつか、日本政府を見返そうね、お兄ちゃん♪」


 そう言って首に腕を回し、軽く額に口付けを落とす美冬。

 ――妹とキスしてから、何度も思うが美冬のスキンシップが過激になった――あくまで二人っきりの時だけだが。

 口付けを落とした美冬は、そのまま離れると――。


「お兄ちゃん、青アザの事はわかったけど……こんな目にあって、お兄ちゃんが織斑君に誕生日プレゼントをあげる義理ってあるのかな? 美冬は……お兄ちゃん、参加しなくてもいいと思うけど」


 美冬の言ってる事はごもっともだ。

 確かに殴られて、なに食わぬ顔でプレゼント渡せるような感じでもないが――。


「一応行くって約束したしな……。 約束は破るためではなく、守るために存在するだろ? 約束守れなきゃ、駄目だし……」


 言いながら俺はセシリアと約束して先伸ばしになっているデートを思い出す。

 ……セシリアが代表候補生というのもあって、中々機会に巡り合わないとはいえそろそろちゃんと約束果たしたいとは思う。

 ――美冬とも、デートに行こうって言って先伸ばし状態だし……ふむ。


「……お兄ちゃんがそう言うならいいけど……。 美冬は、やっぱり行かなくてもいいと思うよ?」

「……かもな。 でもまあ週末にシャルと鈴音と三人で街に見に行く約束してるし」

「……初耳なんだけど、お兄ちゃん?」


 週末の予定を口に出すと、美冬のこめかみが僅かに動き、ニコッと微笑む。


「言ってなかったからな。 ……何なら美冬も行くか? シャルや鈴音には俺から連絡入れるし」

「……行きたいのは山々なんだけど、週末の日曜日って美春ちゃんが政府の人と会うらしいから美冬が付き添いなの。 お母さんはその日、確か何かのレセプションに呼ばれてたって言ってたし」

「そうか……。 てか母さん、何のレセプションに行くんだ?」

「わかんない。 帰るのは夜になるって夜の七時ぐらいって言ってたけど……」


 ――何のレセプションかはわからないが、一度俺は母さんにお金の催促をしなければいけない。

 当たり前だが、国からの支援金の額が一夏より少ないため、殆どが備品購入や食事代に消えて手元に殆ど残らない。

 アルバイトも、IS学園に所属してるとそんな時間はない。

 女子の代表候補生はモデルとかの仕事や代表候補生としての給料が入る
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