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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第368話】
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という事になりかねない……学園上層部の判断として、一夏を光にするなら俺を影、悪い方にするのは六月のラウラ暴走事件(ラウラが暴走したわけではなく、機体が暴走)でわかってるんだし。
……まああれは、俺自身も織斑先生の名前に傷つくのを良しとしなかったし……ある程度納得した上での出来事だからな。
話は少し戻るが、一応アリーナに、これまでの模擬戦の様子を録画した物もあるにはあるのだが……基本的にそれは、学園上層部の人間が閲覧してから、生徒への貸し出しという形になる。
まあ早い話、生徒に見せられないレベルの低い戦いや、何か不都合な物は改竄や修正、削除を行ったりする。
……だから多分、今日の模擬戦の試合ROMを貸してくださいと言っても、それ『だけ』無くなってる事もあるらしい。
――というか、実際にある、四年前の模擬戦の試合ROMの一部が抜けてる所が……説明では紛失だが、多分何か悪い内容か見せても大したことの無い内容かのどちらかだろう。
――と、まあ今考えても仕方ないので、怒った表情のままの美冬に視線を戻すと、口を開く。
「美冬、そんなに怒った表情するなよ。 可愛い顔が台無しだぞ?」
「ぁぅ……ちゃ、茶化さないでよ、お兄ちゃんッ! ……もぅ……」
可愛いという言葉に気が削がれたのか、怒りが静まる美冬。
組んだ腕に乗っかる乳房に、少し目が行くがそのまま視線を再度美冬の顔へと移す。
「問題にしてくれるかもしれないが、下手すると学園上層部――いや、政府が揉み消すか、はたまた俺が悪いみたいな風潮にされかねないからな」
「……そんなの理不尽だよ。 お兄ちゃんが初めての男性IS操縦者になって学園に来たときはテレビの報道で政府関係者が『彼は日本の宝だ、これからの活躍に期待する』みたいな事、言ってたのにさ。 二人目の織斑君が見つかったら手のひら返したように織斑君ばかり褒めて、挙げ句は『有坂ヒルトは才能の欠片も無い。 彼じゃなく織斑千冬の弟、織斑一夏君こそ真の日本の宝だ』みたいな事言ってたもん……」
そういや、うちのクラスもセシリアとの模擬戦後は俺に手のひら返しで凄いみたいな事を言ってたが次、一夏が転入してきたらあっという間に一夏にクラス代表替われだもんな……。
今ではそんな声も少なくなってきているが、あくまで耳にしない範囲での事だからな……。
実際、学園祭でのコア奪還も生徒の間では一夏が奪還したみたいな感じに広まってるし、楯無さんがその説明をちゃんとやってはいるのだが、どうしてもランクEの俺が活躍したというよりもランクBの一夏が活躍したという方が信憑性があるらしい。
……まあ評価自体は気にしないのだが、美冬や未来、他の代表候補生にとってはちゃんとヒルトも全う
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