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ソードアート・オンライン《風林火山の女侍》
参:攻略
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休んでくださいよ」
「いやぁ面目ねぇ……」
「うちのお姫さんが一人で頑張ってるって聞いて何もしないわけにゃいかねぇっての」
「…………姫って……」

 と、セリシールが風林火山メンバーと話しているのに対し、

「お久しぶりですクラインさん」
「いやー、どうもアスナさん。なんでまたキリトの野郎といるんですかい?」
「あれアスナ、こんな趣味悪いバンダナ侍と知り合いだったのか?」
「まぁ、攻略会議やあの子のことで時々、だけど……」
「てんめぇ、だーれが趣味悪いバンダナ侍だよっ!」

 と、こちらでは男二人が足を踏んだりつかみ合って喧嘩をしていたりと、今いる場所がダンジョンの中だとは思わせないような、楽しい賑わいにあふれていた。攻略組だからこその余裕が生んだ心休まる一瞬だったのは間違いはなかった。
 が、しかし。

「……っ……師匠」
「……キリト君……」

「あぁ……」
「あいつら、マジでここまで来たのかよ……」

 気づいたのは同時だったが、先に声を上げたのは女性二人。それと同時に風林火山の面子が歩いてきた方向から、また金属のこすれる音が響いてきた。しかし、彼らのようにバラバラになっているのでなく、何かに従っているようなやたら規則正しい音だ。風林火山が後ろに下がり、各々が武器を持たずとも警戒している中、その集団はセリシールたちとは反対側の位置で停止した。
 そして、先頭を歩いていたらしい男が停止したプレイヤーには目もくれずこちらへと向かってきてこう言い放った。

「私は、アインクラッド解放軍所属、コーバッツ中佐だ」


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