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ソードアート・オンライン《風林火山の女侍》
参:攻略
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しており、懐かしいような風味を感じられる。

「……?……どっか、で……」

 アスナが多めに用意してきたおかげでキリトとセリシールは2個目に遠慮なくかぶりつく。と、ここで気づいた、というより思い出した。アインクラッドでの料理はおいしいものは確かにおいしいが何かが足りないというか物足りないというか、そういった味がほとんどだ。こんな再現ができるような食材などは存在しなかったはず。

「なぁアスナ。この味どうやって?」
「……NPCショップに売ってたりしたんですか?」

 二人が同じところに気づいた時、アスナは「ふふん」と言わんばかりのドヤ顔で二つの瓶の栓を抜いて、二人に手を出すように促していた。それに素直に従いグローブや手袋を外しアスナのもつ瓶から出る液体を受け止める。それは紫色のドロドロとした、パッと見では食用ではなさそうな気味の悪いものが。

「「…………っ!?ま、マヨネーズ!?」」
「ふふんっ」

 恐る恐る口に含むと、そのドロドロの紫は色からは想像しにくいが、一般的な家庭ならどこにでもある半固形型のドレッシングであるマヨネーズそのものだった。さらにもう一つの栓を開け、アスナ自身の手に垂らすと、器用にもその液体をぴんとはじいてマヨネーズで驚いている二人の口に寸分違わず命中させた。

「こ、これは……っ!?」
「……お、お醤油……です」
「アインクラッドで手に入る調味料すべての味覚エンジンに与えるパラメータをぜーーーーーーーんぶ、解析してこれを作ったの……って何するのよ!?」

 その懐かしい味に自分を抑えきれなくなってしまったのか、キリトがアスナの手を捕まえてその手ごとパクリと咥えてしまった。副団長という肩書があるとはいえアスナも乙女。悲鳴とともに手を引き抜きビンタでもけしかけようとしたその時

「っ……!」

 ガチャリと下層側の入り口からプレイヤーの一団が鎧を鳴らしながら安全地帯へと入ってきた。反射的にセリシールは自らの愛刀を手にし、キリトとアスナはパッと離れて座りなおした。
 が、セリシールは一瞬のうちに刀を下ろしまた、楽な姿勢で座りなおした。

「……なんだ、まだ生きていたのかクライン」
「おぉ、キリト!しばらくだな……っと、セリシール、おめぇ用事って攻略のことだったのか」
「勝手に人の師匠を殺さないでくださいキリト。……師匠たちは今日はオフじゃないんですか?」
「それがよぉ」

 単純に言えば、元気が有り余って仕方がない。そして武器や防具に不備は全く見られない、加えセリシールが転移門広場でなんだか騒ぎを起こしたというのを聞いた。ということで風林火山の残りメンバーの野郎どもが対抗心有り余って「俺らもセリシールに負けちゃいられねぇ!!」となったらしい。

「…………オフなんですから
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