参:攻略
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になった。
「……キリト。あの、一つ聞いてもいいですか?」
「?…別にいいけど、どうした?」
「……貴方は何故、盾を装備しないのですか?」
「………あー…えっと」
「あ、それは私も気になった。片手剣のメリットは盾の装備でしょ?私みたいな細剣だとスピード落ちるから装備しないのは当たり前として、君はどちらかというと筋力よりだよね?」
「……すみません、スキルの詮索をするわけではないのですが」
この世界ではスキルの詳細を他人に話すことは自分の首を締めることと同じだ。他人のスキルについての情報はとある情報屋に大金を出しても買えないほどだ。それはもちろんセリシールは知っているが、それほどまでにキリトが頑なに盾を持たないことが気になったのだ。
「気にしないでくれ。あーっと……好みだよ、単純に」
「好みって……生きるか死ぬかなのにそんなので「わかりました」……え、いいのセリー?」
もともとスキルの詳細を聞いたセリシールが無礼だったのだ。ならば彼がそういうのならそういう風に納得する他ない。アスナは若干不服そうだが。
「まぁ、セリーがそういう「ぐーー」………キリト君?」
「い、いや!俺じゃないぞ!?」
「……時間も時間だから、しょうがないとは思うけど」
と、突然誰かの腹から虫が鳴く音が。アスナは怪しそうにキリトを見つめながら、そんなキリトは焦りながら必死で否定している。
「…………」
「もう、キリト君ってばー……お腹空いたならそういえばいいのに」
実は腹の虫が鳴ったのは、基本食い意地の張っているキリト、ではなくセリシールのほう。時間的には昼をとうに過ぎていて、なおかつ彼女は朝から――寝ながらだが――アスナとキリトのコンビを転移門前でしばらく待っていた。起床してからすでに6時間以上が経過していたのだった。
「(……ごめんなさい、キリト……)」
セリシールはそう、心の中でキリトに謝罪をし、苦笑いで反応するしかできなった。
「…………」
「…………」
はっきり言おう。アスナが作ってきた昼食のサンドウィッチは絶品だったと。
「「アスナ、おかわり」はないですか?」
「キリト君はだろうな、とは思ったけど……セリーまでそんなにおいしそうに食べてくれるなんてね」
「ぁ……−−っ……」
「仕方ないって。アスナの料理がうますぎるからな。これ、売り出したら絶対高値で売れるし、商売になるぞ」
赤面するセリシールをかばうように、キリトは指についた特製ソースをなめながらアスナの料理を褒めたたえている。見た目はどこかの層で提供されているような異国風を思わせるサンドウィッチなのだが、実際に口に入れてみると日本やアメリカなど全世界で有名な某ファーストフードを思わせるような味を
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