昔話と再戦
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
朝、高町家庭にて
フェンリルのムーと人の状態のユーノが見守る中、エミルによるなのはの特訓が行われていた。
二人ともバリアジャケットを着て、レイジングハートとスピリットハートを持っている。
「おいおい、もうばてたのか?」
「も、もう2時間以上もやってるんだよ?なんでお兄ちゃんはばてないの……?」
息切れしたなのはが、苦しそうに答える。
なのはが、強くなりたいと言い始めたのをきっかけに、朝早く起きて学校に行くぎりぎりまで特訓することになった。
「休憩もしただろ?」
「したけど……全然足りないよー」
なのはのツインテールになってる髪がなのはの状態に合わせるかのようにへたっとなっている。よほど疲れているらしい。
反対にエミルのアホ毛は活き活きとしているが……
二人の髪は感情とリンクでもしているのかとユーノとムーが二人の会話を見ながら思ってたり思ってなかったり……
「体力がないだけだと思うがな」
「確かに体力ないけど……」
「明日からランニングでもするか?」
「ええーーー!無理だよー!!」
そんなやりとりをしていると桃子が来た。
「皆ー朝ご飯できたわよー」
「はーい!ご飯できたって早く行こう!」
「もうそんな時間か」
「なのは、ランニングするなら僕も一緒にやるよ」
「わう!」
「ユーノ君ムーちゃん……」
「ムーの散歩と平行してやるのも良いかもな」
「わふ♪」
そう話しつつ、三人と一匹で家の中に入っていった。
学校にて
休み時間になったとたんなのはは、机に突っ伏して寝てしまった。
すぅすぅと寝息を立てるなのはを見てアリサとすずかは心配そうな顔をする。
「どうしたのよ。なのはは」
「ねえ、エミル君は知ってる?」
二人はこちらを見てたずねてきた。
「ああ、少し特訓してな」
「なんの特訓よ」
「戦闘」
「なんでそんな特訓しなきゃいけないのよ」
ますます分からないと言った感じでさらに質問する。
「勝ちたいやつがいるからだ」
「誰によ」
「それは言えない」
「なんでよ!」
アリサは若干怒りながら言う。
「事情があるからな」
「どんな事情よ!危ないことじゃないでしょうね!」
ずっと黙って話を聞いていたすずかもそれは気になるのか真剣な顔でこちらを見てくる。
「危険なことになるなら最初から特訓なんてさせないさ」
「本当なんでしょうね……」
「本当だ」
その言葉にアリサとすずかはほっとした表情になった。
「ふぅ、どうやら本当のようね……でもどうして特訓してること、今まで秘密にしてたのよ」
「つい最
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ