18子守唄ーaffetto(優しく、優雅に)
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る。すると男の子達が僕の方にやって来た。
「お兄ちゃん。てことは武器持ってるだろ?見せて!見せて!」
「だーめ!僕は戦うときしか武器を出さないの!」
「えー!お兄ちゃんのケチ…」
でも、と僕は付け加えた。
「僕は歌が大好きでね!一つ歌を歌ってあげよう。」
「歌?なんでー?武器関係ないじゃん…」
男の子はみんなつまんなそうに言ってきた。
「ふふ、いつかもう少し大きくなったら歌の良さが分かってくるよ。まあ、聞くだけでいいからさ!」
「私、スノーお兄ちゃんの曲聞きたい!」
「私も!」「私も!」「私も!」
クラリスや他の女の子も聞きたがっているようだ。男の子達も観念したのか、「みんな聞くなら俺たちも聞くし…」と言い始めた。
「寮母さんもどうですか?」
「私も聞かせてもらうよ。今日は音楽会だね。」
楽しげな雰囲気が教会を支配する。その中で僕は歌を歌い始めた。何時ものあの歌。
「ては聞いて下さい。…君の影」
僕は歌い始めた。ーーー遠くなってしまった。あの子への曲を。
「いつもの帰り道君と歩いたのを♪…」
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