暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
30 面子〜On the other hand , in Scarlet Devil Mansion.
[3/3]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
人狼の矜持には些か反するが、背に腹は変えられん。やつらの弱点を考えよう」
己の誇りを曲げてでも今は吸血鬼を倒さなければならない。そこまで事態が切迫しているということを切に訴えていた。
「朝に襲撃するのはどうだ?」
「それは無理だ。我々は月が出ていないと力が出ない。例え弱点の日光があったとしても月なくして我らに勝てる相手ではない」
人狼は月の満ち欠けによって強さが変わる。月が満ちれば満ちるほどその力は増していき、満月のとき人狼は無敵に近い強さを発揮する。しかし、朝や新月のように月が見えないときは人狼の強さは極端に落ちる。
その点、吸血鬼は日光は弱点ではあるが、弱体化はしない。例え人狼が朝に襲撃したとしても十分に力が発揮出来ない人狼には勝機はないのだ。
「ウーム、なればここは満月の夜を待つべきではないか?」
「いや…今すぐ攻撃を仕掛けるべきだ」
「……ほう、それはどのような理由からかな?」
その場に集まった人狼の中でも比較的若い人狼が今すぐに仕掛けるべきと提案した。ここに集まった人狼は勇敢で仲間思いの者しかいない。自分が考えるなかで最良で、人狼社会にとって、仲間にとって利となることだけを考える。若い人狼は決して自分が成り上がるために提案したのではない。
その事を十分にわかっているので、自分の考えを否定されたのに拘わらず満月を待つべきと発言した人狼は素直に若い人狼の意見を聞くことにした。
「俺が仕入れた情報によると、今の紅魔館には明希・ヘルフィ・水原がいないらしい」
「それは本当か!?」
敵が一人いない。これだけでチャンスになる。単純に戦力が減っているからである。もっとも、明希がいないことで紅魔館の住人のモチベーションが下がっていて、紅魔館を襲うにはこの上ない機械であることは彼らに知ることではないがチャンスに変わりはない。
「よし!今すぐに戦える戦士を集められるだけ集めろ!…待っておれ…今すぐにでも息の根を止めてやる。俺達のメンツに賭けて!!」
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ