名探偵ヤン艦長の推理 人形師のお宝を探せ その四
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査キットを手に持って、その完成品がサイオキシン麻薬であるという逃れられない証拠が同盟全域にばら撒かれた瞬間、視聴率は70%を超えた。
「こ、これは、さいおきしんまやくではないかー!」
当人ノリノリでこの棒読みである。
画面を見ていたセントルシアのみんな『わざとらしくやりやがって……』と苦笑するが放送は止められない。
なお、これを仕掛けたのが船長机の上であぐらをかきながら苦笑するヤンである。
帝都宮廷内における権力争いに生き残る為の材料を求めてミューゼル提督がここまで来たのならば、それを与えてやれば彼は撤退するのだ。
そして、帝国とフェザーンの決定的な決裂は軍事行動を発生させると同時に、軍事の才能を見せ付けたミューゼル提督はその才能ゆえに生き残る事ができる。
「偵察衛星より報告。
星系内に突入していた帝国軍が反転し撤退を開始したとの事」
緑髪の副官がこそっとヤンの耳元に囁く。
ミューゼル提督はこちらの意図に気づいて乗ってくれたらしい。
我々も追い詰められているがミューゼル提督も追い詰められいてたという事を忘れていなかったヤンの大局面からの盤上ひっくり返しによって、ヤンを含めたシヴァ星系の同盟軍は命を救われたのだった。
ヤンが安堵の息を吐き出した時、茶番はその終盤を伝えていた。
「た!大変な事になりました!!」
「みんなみてくれー!
おたからをおっていたら、とんでもないものをみつけてしまった!
どうしよう?」
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