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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
氷愛
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士、ウィザードはイフリートを押さえ込み奮闘しているためフェニックスの相手はエルフのみで行うことになりそうだ。
元々剣を得意とするエルフは弓から剣へ持ち替えフェニックスへと襲いかかった。

腹部を貫かれたアイスクイーンは少し残っていた理性が完全に飛び、残った魔力を命をかけ爆発させ地上で戦う人間もろとも葬り去ろうとフリージングブリザードを唱える準備にはいる。

『マリエンヌよ。独りでは寂しいだろう、俺も連れていってくれ』

アイスクイーンの脳裏にタラスからの言葉が浮かび動きが止まる。

マリエンヌ。
愛する彼のみ知っている私のほんとうの名前。
何年前だろう。
まだ人に近づこうと完全に力を封印していない時。
一人の青年に心を奪われた。
人と魔、その両方を持つ私を愛してくれた彼。
彼のために人の姿を保つよう力を封印した。
いつだったか魔界へ引き戻されそうになったあのときの言葉。
愛するタラス。
彼を守りたい。
愛するオーレンの民。
彼等を守りたい。
私は何をしようとした?
コロス
誰を?
この地に生きるもの全て
彼等は敵ではない
あの忌々しいウィザードをコロスためだ
ダメだ
コロス
ダメ!
・・・
・・

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