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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
氷愛
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ーウォークを次に唱えるまで5秒、いけるわ」

ホーリーウォークは通常、数センチ体を浮かせ足場が砂利などで悪くとも全力で走ることができる魔法である。
雪道でも浮いているためスムーズに移動ができるので体力の低いウィザードには重宝される。
そういった魔法のためアイスクイーンやケレニスが飛翔しているのを見てホーリーウォークだとは誰も思わなかったであろう。
それに気付いたのはフィオナであった。
彼女の優れた魔力感知によりわかったことである。
過ぎ去った後に僅かに残った魔力を感じ取りホーリーウォークではないかとナイルに告げたのだ。
ナイルはそれを疑うことなくキャンセレーションによる打ち消しを思い浮かべ、マヌエラがバジリスクを伴って現れたことからテレポートコントロールリングを所有している確信のもと進言したのであった。


作戦が決まった。
まず部隊を戦闘の間下に展開させマヌエラが上級ウィザードを数名連れケレニスの背後にマステレポートする。
上級ウィザード達はテレポートする前にキャンセレーションの魔法を詠唱しておきいつでも発動できるようにしておくことが大切だ。
キャンセレーションを唱えたら直ぐ様テレポートで適当な場所に退避させる。
落下するであろうケレニスを追ってフェニックスも地上付近までくるであろう。
そこをエルフの弓で先制し地上まで落としあとは地上部隊で攻撃をする。

大雑把にはこんな感じだがタイミングを間違えれば空中で動けないウィザード達は全滅するであろう。
ナターシャはマヌエラを、ナイルを信じイスマイルへ部隊を展開させるよう指示を出した。






フェニックスへの攻撃が空振りに終わり大きな隙を見せたアイスクイーンに思いも掛けない攻撃が襲いかかる。
いつの間に召喚したのか炎の魔神イフリートが三体、地上付近から炎の槍をアイスクイーンへ向け放ったのだ。
地上に展開した部隊は身近に現れたイフリートに驚くもイスマイルの指揮によりイフリートへ攻撃を開始する。
アイスクイーンはその槍を体を捻って避けようとするもダメージが蓄積された体は思うように動かず一本の槍が腹部を貫いた。
ケレニスは止めとばかりにメテオストライクの詠唱へ集中するがその隙を見逃すマヌエラではない。
ケレニスの背後に現れたウィザード達はキャンセレーションを次々と唱えテレポートで退避していった。
思いもよらないキャンセレーションにケレニスにかかっていたホーリーウォークの魔法が解け落下していく。
メテオストライクの詠唱を中断しホーリーウォークの詠唱を始めるケレニス。
そのケレニスを守ろうとフェニックスが地上目掛けて飛翔してくるのを確認するとエルフ達より弓矢が放たれた。
その矢は真っ直ぐフェニックスへ吸い込まれるように突き刺さっていく。
地上の戦
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