34話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ドは真剣な顔で聞いてくる。適当に流したいがそういう雰囲気でもない。
「………俺とチャンピオンが戦うことなんてないのに何でそんなことを聞いてくる?」
「…戦うことがないからこそ興味がある。それが男子のチャンピオンをギリギリまで追い詰めた男ならなおさらだ」
ちっ、この物好きが、
「………試合終了まで待て、それから結論を出す」
「…わかった」
夕は気楽に見ていた試合を真剣に見始めた。試合はチャンピオンの勝利で終わる。対戦相手も最後まで諦めなかったがチャンピオンに有効打を与えることはできなかった。
「どうだユウ?」
そして試合が終わってから考えるように目を閉じていた夕が目を開けるの確認したにニードが聞いてくる。
「…どうだ?」
「言わないとだめか?」
「ああ」
「私も興味があります」
また現れる爽やか執事さん。
「貴方もですか?」
また現れたことには突っ込みはいれない。だがこの人まで興味があるんかい。
「はい。男子大会は私も拝見させて頂きました。その貴方の意見をお聞きしたいのです。ミカワ・ユウ様」
ああ、俺の正体気づいていたのかやっぱりグラサンかけただけで変装と言うのに無理があったな。しゃあない答えるか。
「今回の対戦でチャンピオンは力の半分も出してないから予想の範囲内だ。それでもいいなら話す」
二人が頷いたので夕は話始める。
「もしチャンピオンと俺が戦うことになったら勝つのは恐らく俺です。チャンピオンの人体破壊の技は確かに見事ですが対抗策ならいくつかあります。ですがそれは今日の試合を見た限りの話です」
例え人体破壊の技をかけられても鉄塊で防ぐなり、凍る火柱で体を高温にし長時間触れられなくすればいい。夕は固め技や絞め技のように直接相手と密着し続けなければかけられない技とは相性がいいのだ。
「だが、チャンピオンに奥の手や押さえている何かがあれば話は別です。そういった技や力はそれ一つで戦況をひっくり返すことが可能だからです」
「確かにミカワ様を倒したアキラ・ハルズ様も初めて使うなレアスキルでミカワ様に勝利されましたしね。っとこれは言わない方がよろしかったですね。ご気分を悪くされたのなら申し訳ありません」
エドガーは頭を下げる。
「事実ですからかまいませんよ。確かにアキラを例にするのは最適ですから。アキラの場合はあの時覚醒した力でしたがあれによって戦況をひっくり返されましたから。その例からわかる様に圧倒的実力差があっても一つの技や力でひっくり返すことは可能だってことです。チャンピオンがそれを持っているなら軽々しく絶対に勝てるなんて言えません」
ひっくり返された夕が言うと強い説得力があった。
「なるほど、勉強になりました」
「俺もだ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ