34話
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ネーズ系が二つあるな。それにかなりの量だ。食べきれるのか?」
「マヨネーズ系は味付けが楽だからだ。後、量が多いのは単純に炊いた米を使いきろうとしたらそうなった。作り過ぎた自覚はある。いざとなったらニードに無理矢理食わせるつもりだ」
「…俺も弁当を持ってきている…そんなには食べられない」
無理か…しょうがない。腐りやすいものから食べて家に帰ったら冷凍するか、と考えていると。そこに第3者の声が入る。
「よろしかったらその分を私が頂いて宜しいですか?」
「ぬ?」
声の方に振り替えると執事服の爽やかそうな青年が立っていた。
「突然申し訳ありません。私はエドガーと申します。貴方がお作りなったおにぎりの具材の中に聞いたことのないものがあったので興味を惹かれまして、声をかけさせて頂きました」
なるほど地球では当たり前だがミッドにはないおにぎりの具材があるのか。
「どうぞ。好きなだけ持っていってください」
夕は籠を差し出す。
「ありがとうございます。このご恩は必ず」
エドガーは籠の中からおにぎりを5つ持っていった。
「合計5個か、あの人も見かけに寄らず食べるんだな」
「…確かに」
そんな話をしている夕だった。午後の試合が始まる。そして選手紹介アナウンスが流れると歓声が会場中から上がる。
「何だ、この歓声?」
「…恐らく次の選手への歓声だ」
「次の選手?」
「前年のチャンピオン、ジークリンデ・エレミアだ」
夕は聞いたことのある名前を記憶から探す。
「エレミア……ああ、去年のテレビで表彰式をヴィヴィオと一緒に見たときに映っていたな」
「…去年の試合を見てないのか?」
「去年はいろいろ忙しかったからDSAAは暇なとき数試合見た程度だ。試合映像を後からわざわざ探して見るタイプでもないしな」
「………」
相変わらず身内以外に強い興味を示さない夕であった。試合が始まると対戦相手がチャンピオンに一方的に攻撃する展開となった
「…相手もなかなかやるな。ユウはどう思う?」
「何故、俺に聞く?」
「…ユウが俺より強いから」
なるほどわかりやすい。
「確かに対戦相手もやるようだが…チャンピオンの技量とはかなりの差があるな」
「…なら、今は手加減してるってことか?」
「どちらかと言うと、相手に全力を出させてその上で倒したいんだろ…たぶんたけどな」
口には出さないが恐らく外れていないだろ。相手が全力でぶつかってくるのを明らかに喜んでように見えるからな。
「…なるほど………ユウが戦ったらどうなる?」
「は?」
何を聞いてくるんだこいつは?
「おいおいチャンピオンに俺が勝てるわけないたろ。しょうもないことを聞くな」
「…本当か?」
ニー
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