コードギアスR2
0640話
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けに、母艦機能的なものを警戒すれば十分だろう」
「攻撃力は無いのか?」
「無いな。正確に言えばあったが、開発途中で研究所諸共に消滅してしまっている。故に当初予定していた攻撃方法は不可能だろう」
「待て。それはまさか……」
唖然とした表情で俺へと視線を送ってくる星刻の言葉に頷く。
当然その脳裏にはダラス研究所の件が浮かんでいるのだろう。
だが、正直シュナイゼルがダモクレスを前線に持ってくるとは思わなかった。フレイヤが無い以上、頑丈な空中浮遊要塞でしかないのだ。もちろんそれだけでも普通は十分すぎる脅威ではあるのだが、それで俺達シャドウミラーに対して渡り合えるかと言えば、答えは否だろう。それに……
「ダモクレスを出してきたのは予想外だったが、それならそれで対処のしようはある。……自分達の目の前であの巨大なダモクレスが沈んだりしたら……さて、連合軍全体はともかく、ブリタニア軍の士気はどうなるかな?」
「対処する方法があるのか?」
「ああ。ダモクレスに関しては、こっちに任せてくれていい。あの要塞には致命的な欠点があるからな」
「致命的な欠点? それは何か聞いても?」
星刻の言葉に一瞬教えてもいいかと思ったが、すぐに取りやめる。
ブリタニアにしろ、中華連邦にしろ、後は無い。それは黒の騎士団も同様だろう。そうすれば、向こうにしてもこっちの情報を得る為に手段を選んではいられない筈だ。つまりスパイを送り込むなり、あるいは内通者を作りあげるなりの手段を講じてくるだろう。特にルルーシュにはギアスがあるしな。
シャドウミラーと陽光の者に対してギアスは使わず、あるいは仲間にギアスを使う奴がいたとしてもそれを使用出来ないと鵬法璽を使って契約を取り交わしてはいる。だが、元々黒の騎士団のメンバーをこっちに送り込むなという契約は交わしていないのだから。それ以外にも、ルルーシュ程に頭が切れれば幾らでも対応する手段はあるだろう。同時にそれはシュナイゼルにも言える事だ。
いや、むしろ知略という一点ではルルーシュの上を行くシュナイゼルなのだから、こちらの予想以上の手を打っていると考えるべきか。
「ここでは言わない方がいいだろう。秘密というのはどこから漏れるか分かったものではないしな」
「ちょっと待って下さい! それは私達が情報を売るとお考えなんですか!?」
軍服を着た20代の女がキツイ視線を俺へと向けてくる。
まぁ、気持ちは分からないでもない。自分達の中に裏切り者がいると疑われているのだから。
「向こうには幾度となく奇跡を起こしてきたゼロがいる。どんな手段でこちらに手を伸ばしているのか分からない以上、こっちに全面的に任せて貰うのが最も確実だ」
「ゼロの手もシャドウミラーには届かないと?」
「そうだな。手を伸ばすかもし
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