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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
その男、『白銀』
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なんだよ殺気が、向こうでのアイツ(・・・)はもっと抑えてたぜ。そうだろ・・・?」

現れた鎧騎士の面は割れ、蒼い光の無い瞳が覗いていた。鎧騎士はその割れた面をとると、長い黒髪が姿を現した。

「エリー・・・!」

「ッ!嘘だろ!?」

「エリーシャちゃん!?」

「・・・違う、私の名は“シルビア”。“エリーシャ”などではない」

「・・・これまた随分と、壊れたな」

「クククッ、ッハハハ!!!どうだ小僧!仲間を奪われた気分は?」

今度はオベイロンが狂った表情を浮かべた。

「・・・・・」

「どうした?言葉も出ないか?えっ?何か言ってみろや小僧!!」

「・・・ぬるい」

「はぁ?」

「ぬるいんだよ、洗脳が!」

シオンの言葉にオベイロンは再び狂った笑いをした。

「ぬるい?クッハハハ!!!何をバカなことを!この“魂の直接制御”という神の技は誰にも破ることはでいやしないんだよ!!」

「魂の直接制御、神の技、ねぇ・・・。くっだらねぇ・・・」

「ぁあ?」

「先に言っておくぞ。ここにいる奴等は皆、神をぶっ飛ばしてきた奴等だ。そんなの神の技じゃない、人類の禁忌だ!!だから聞け、狂乱の王!」

シオンは純白の剣をオベイロンに向けた。そして───。

「十分だ、十分でエリーシャを正気に戻してやる。お前はそこで見てな!!」

「ハッ!貴様一人で何ができる!!」

「誰が一人って言ったよ?やるのは・・・」

シオンがそう言うと後ろからシルビアが切りかかる、しかしその刃は黒い刃によって阻まれた。

「何!?」

「キリト君!」

「やるのは俺だけじゃねーよ、コイツらも一緒だ!」

「何故だ!何故重力魔法から抜け出せた!」

「アンタやっぱアホだな、今の会話の間に解いたに決まってんだろ?」

「なッ!!」

オベイロンは絶句する
シオンは更に続ける。

「さて、エリー。いや、今はシルビアか・・・以前お前言ったよな?迎えにいくって。今度は俺がお前を迎えにいくよ、だから・・・」

シオンは剣を構える。そして、姿をverスプリンガンに切り換える。

「本気で来い!!」

「・・・・・」

シルビアも剣を構える。

『こうしてお前と剣を交えるのは三回目か・・・。アルモニー、状況は?』

『シオン、エリーシャの侵食率は今のところ70%だ』

『それは、悪い数値か?』

『いや、正直まだマシな方だ。彼女がまだ抑えているのだろう』

『そうか・・・』

『やれそうか?』

『やるしかないだろ?』

シオンは手を前に出した。

「チェーニ、《LIMITER CANCELLATION(リミッター解除)!!》
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