その男、『白銀』
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なんだよ殺気が、向こうでのアイツはもっと抑えてたぜ。そうだろ・・・?」
現れた鎧騎士の面は割れ、蒼い光の無い瞳が覗いていた。鎧騎士はその割れた面をとると、長い黒髪が姿を現した。
「エリー・・・!」
「ッ!嘘だろ!?」
「エリーシャちゃん!?」
「・・・違う、私の名は“シルビア”。“エリーシャ”などではない」
「・・・これまた随分と、壊れたな」
「クククッ、ッハハハ!!!どうだ小僧!仲間を奪われた気分は?」
今度はオベイロンが狂った表情を浮かべた。
「・・・・・」
「どうした?言葉も出ないか?えっ?何か言ってみろや小僧!!」
「・・・ぬるい」
「はぁ?」
「ぬるいんだよ、洗脳が!」
シオンの言葉にオベイロンは再び狂った笑いをした。
「ぬるい?クッハハハ!!!何をバカなことを!この“魂の直接制御”という神の技は誰にも破ることはでいやしないんだよ!!」
「魂の直接制御、神の技、ねぇ・・・。くっだらねぇ・・・」
「ぁあ?」
「先に言っておくぞ。ここにいる奴等は皆、神をぶっ飛ばしてきた奴等だ。そんなの神の技じゃない、人類の禁忌だ!!だから聞け、狂乱の王!」
シオンは純白の剣をオベイロンに向けた。そして───。
「十分だ、十分でエリーシャを正気に戻してやる。お前はそこで見てな!!」
「ハッ!貴様一人で何ができる!!」
「誰が一人って言ったよ?やるのは・・・」
シオンがそう言うと後ろからシルビアが切りかかる、しかしその刃は黒い刃によって阻まれた。
「何!?」
「キリト君!」
「やるのは俺だけじゃねーよ、コイツらも一緒だ!」
「何故だ!何故重力魔法から抜け出せた!」
「アンタやっぱアホだな、今の会話の間に解いたに決まってんだろ?」
「なッ!!」
オベイロンは絶句する
シオンは更に続ける。
「さて、エリー。いや、今はシルビアか・・・以前お前言ったよな?迎えにいくって。今度は俺がお前を迎えにいくよ、だから・・・」
シオンは剣を構える。そして、姿をverスプリンガンに切り換える。
「本気で来い!!」
「・・・・・」
シルビアも剣を構える。
『こうしてお前と剣を交えるのは三回目か・・・。アルモニー、状況は?』
『シオン、エリーシャの侵食率は今のところ70%だ』
『それは、悪い数値か?』
『いや、正直まだマシな方だ。彼女がまだ抑えているのだろう』
『そうか・・・』
『やれそうか?』
『やるしかないだろ?』
シオンは手を前に出した。
「チェーニ、《LIMITER CANCELLATION!!》
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ