その男、『白銀』
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が一番知ってるだろ?』
どこからか聞こえるその声はこう言った。
『こんな噂を聞いたことはあるか?ある世界にたった一人“白銀の剣士”がいたと・・・』
「まさか、貴様!!」
「あぁ、その通りだよ!!」
次の瞬間、空の一部が砕け、その砕けた空間から一人の青年が降ってきて着地した。
「お前は・・・!」
その姿は全身を白で包み、かつて黒く染まっていた髪は白銀に染まっていた。
「いやー、待たせたな。ちょっと寝過ぎたわ♪」
その透き通った蒼い瞳は全ての戦況を見据え、その手は幾多の不可能を可能にしてきた。
そこにいる彼はあの時と変わらない笑みを浮かべていた。
「シオン!!」
「よぉ、待たせたなキリト!それとアスナ!」
「シオン君!」
「それにしても随分と変わったな〜、副団長の次は拘束って・・・。アンタも変な趣味してるよな〜須郷さん?いや、今はオベイロンか・・・」
「き、貴様!何故重力魔法を受け付けない!?」
「ん?もしかしてこの黒いヤツ?」
シオンは地面に展開されている黒い円に目をやる。
「あー、どうりで少し重いと思ったわ。で、何だっけ?どうして受け付けないかだって?答えは簡単だ」
そう言ってシオンは親指を立てて自分を指差す。
「俺がイレギュラーだから♪」
「ッ!!貴様・・・!」
「どうだい、妖精王?自分の政策を壊された気分は?」
シオンのその笑みはSAOにいた頃と変わらず影があった。
「まあ、こんなの計画にも入らないか。本当の計画はもっと大きいんだろ?例えば、そう!」
そう言ってシオンは頭を指差す。
「マインドコントロールとか?」
「ッ!!」
「お前、何でそれを!!」
「おいおい、お前に情報を流したのは誰だと思ってんの?」
「まさか、お前・・・」
「その話は後でな、それにその反応からしてどうやら本当のようだねオベイロン?」
「貴様、どこからその情報を仕入れた・・・?」
オベイロンは歯切れ悪く言う。
「自称、電脳のプリンセスからって言えば分かるか?」
「まさか、篠塚 沙織!?」
「今は高嶺だけどな。さて、その感じだともう計画は終わったのかな?」
その言葉にオベイロンは狂った笑みを浮かべる。
「ああ、既に試作一号機が動き出している」
「へぇー、それってもしかして今俺達の後ろで今か今かと首を狙ってるヤツのこと?」
そう言って短剣を投げるとキンッ!という音がし、その奥から一体の鎧騎士が現れた。
「ほう、よく分かったな?」
「分かりやすすぎ
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