暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
その男、『白銀』
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
少年は夢を見た。それはかつていた世界の夢。剣がものを言う世界、彼はそこにいた。
それは約二年間の物語。
では、様式美としてこう書き出すことにしよう。


その世界にはかつて二人の対となる剣士がいた、と───。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

龍使いは目を覚ます、今彼がいるのは“システム上”の世界樹の最高到達点。彼はそこまで飛翔していた。

「あそこか・・・」

彼は右目にレンズを付けており、暗い紫色の三角帽子、インプの色をベースにしたマントとスーツ。
今の姿はさしずめ《魔術師》という言葉が当てはまる。

「これまた随分と深いところだな・・・」

『行けるか?』

「俺を、いや。“俺達を”誰だと思ってんの?」

『杞憂だったか、そうだな!』

「さあ、行こうか!!」

龍使いの羽が複製するとそれは龍使いの目の前でゲートとして構成された。

「モードチェンジ《シルフ》。行くぞ《ラファエル》、《トランスミッション》!」

「キュゥウウウッ!!」

龍使いがそう言うとゲートの先へと消えていった。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

『逃げ出すのか?』

そうじゃない。現実を認識するんだ

『屈服するのか?かつて否定したシステムの力に?』

仕方ないじゃないか・・・俺はプレーヤーで、やつはゲームマスターなんだよ

『それは、あの戦いを汚す言葉だ。わたしにシステムを上回る人間の力を知らしめ、未来の可能性を悟らせた、我々の戦いを』

戦い?そんな物は・・・。

『無意味だと言いたいか?ならそれはあの世界のお前を否定していることになるぞ』

その時、キリトには聞き慣れた声がした。

お前は・・・?

そこには白衣の男と───

『───立ちたまえ、キリト君!!』

白いコートの青年がいた。

「立てよ、こんな所で終われるわけないよな?」

青年は手を差し出す、その手に彼は幾度となく救われてきた。

「グッ・・・ぉおお・・・」

「ん・・・?」

「こんな魂のない攻撃に・・・あの世界の刃はもっと重かった!もっと痛かった!!」

キリトは無理やり起き上がり背中を貫いた大剣を抜く。

「やれやれ、妙なバグが残っているなぁ!!」

オベイロンはキリトに向かって拳を振り上げ、殴り飛ばそうとするがそれは轟音によって止まった。

「な、何だ!?」

「この音・・・」

轟音は更に大きくなり、突如空間に亀裂が入る。

『ッハハハ!!』

「ッ!誰だ!!」

『誰だって?そんなのアンタ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ