暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
第一章 光の使い魔たち
王都-トリスタニア-part1/その名はゼロ
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メンバーとも打ち解けていたらしいし、心に関しては人間とは遜色ない存在かもしれない。
『俺はゼロ。ウルトラマンゼロだ』
ゼロ!!?
「あの…それ本名?」
『本名だ。なんだよ、何かの聞き違いとでも思ってんのか?』
 これは一体何の因果なのか。まさか、ルイズの不名誉なあだ名と同じ名前のウルトラマンだったとは。しかし、これはこれで不味い気がする。下手にマウンテンガリバーなんてトイレで気張っているような名前を付けられたりすることは、できれば避けたい。でも『ゼロ』という名前もご主人様権限(サイト命名)で許されないだろう。何せルイズは悪い意味でゼロと呼ばれているのだから。しかもたちの悪いことに自分と同化しているウルトラマン曰く本名だと言う。これは厄介極まりない。
「はあ…ルイズのことだから、『変な名前つけるな!』って一蹴されるんだろうな…」
『変とは失礼な奴だぜ。好きで名乗っているわけじゃねーけど、これが俺の名前なんだからな』
 まあ、違う名前にしろとか言っても嫌だろうし、サイトはゼロの名前を受け入れた。実際名前の響きは嫌いじゃない。どこか中二病臭いが、漫画のキャラクターのようなかっこいい名前だとは思う。が、ルイズからすれば間違いなくただの悪口にしか聞こえないだろうから、特にルイズに何かをされたわけでもないのにげんなりした。
「…とりあえず自己紹介な。俺は…」
『ヒラガサイトだろ。サイトと呼ばせてもらうぜ』
 軽く自己紹介でもしようかとしたその前に、ゼロがサイトの名前を言い当てた。
「もう俺の名前もご存じか」
『そりゃそうだ。俺とお前は同じ肉体を共有している身だ。だからお前の思考のこともある程度は知っている。
年齢17、東京って街に住んでる高校二年生、好物はテリヤキバーガー、彼女いない歴=年齢で夜な夜なパソコンに保存していた秘蔵データを見て鼻の下を伸ばし…』
「ちょっちょっと待てええいい!!人のプライバシーってものを考えてものを言って!!」
 最後の方で絶対に明かされたくはない情報を漏えいされかけたサイトは思わず喚き散らしてしまう。ゼロはそれを聞いて言葉を切らした。黙ってくれたようだ。
「ふう…ったく。質問続けんぞ」
 思わず大声を出してしまったことを恥じたサイトは、引き続きゼロに質問する。聞きたいことが山積みだ。これまで浮かび上がった疑問すべてに答えてもらいたい。
「あんたは、どうして俺の中にいるんだ?」
そうだ、なぜ彼が自分の中にいるのだ?
『地球でクール星人に襲撃されたのは覚えてるだろ?あの時お前がルイズってチビ助の作った召喚のゲートに手を突っ込んで抜け出せなくなったのを偶然見てな。人間ってのに興味があったから真っ先に目に入ったお前の体を借りさせてもらったってわけだ。俺たちウルトラマンはずっと姿を保ってられないし、宇宙船と運
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