暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos25終宵は明けて、しかし黄昏は訪れる〜Heil und Unheil〜
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むしろド新人やけど。そこは頑張って、みんなのお荷物にならへんようにするから。あ、そうや。みんな、わたしに魔法を教えて。飛び方とか色々」
リインフォースとユニゾンせななんも出来ひんようなわたしが、みんなと一緒に管理局のお仕事なんて夢のまた夢や。そやけど、そこは努力でなんとか・・・。でもみんなに教えてもらいながら成長するとゆうのも悪ないな、うん。
「いいえ、そういうわけではないのです、主はやて」
リインフォースがポツリと漏らしたから、「じゃあなんや?」訊き返す。
「ナハトヴァールを切り離す際、
管制プログラム
(
わたし
)
の根幹部分と防衛システムを切り離しました」
「え・・・?」
なんや今すごいこと言わへんかったか? 根幹部分を切り離したって、それって切り離したらアカンやつやないの? シグナム達が悔しげな、そんで悲しそうに顔を歪めたのが判った。
「ナハトヴァールを切り離すにはどうしても必要な処置でした。根幹部分を失ってしまった私は、保ってあと半年の命かと思います」
「半・・年・・・? え、何を言って・・・?」
頭の中が真っ白になる。「なんかの冗談やんな? なぁ、みんな?」リインフォースに、シグナムに、ヴィータに、シャマルに、ザフィーラに問う。ルシル君も信じられへんって顔でリインフォースを見てる。わたしの問いには誰も答えてくれへん。そやから「嘘やんな!」声を荒げてしまう。
「・・・嘘でも冗談でもないのです。夜天の書リインフォースに残されている時間は半年なのです」
ハッキリそう言うたリインフォースを「なんで・・・なんでや!」問い質す。勢い余ってベッドから転げ落ちそうになるんをそのリインフォースに助けてもらった。温かく、柔らかく、優しい感触。それらが消える、あとたった半年で・・・。わたしの右肩と左腕を掴むリインフォースの両手が震えだす。さらにポタポタッとわたしの頬に落ちてくるリインフォースの涙。
「夜天の書の闇からあなたを救う為には、管制プログラムである私と深く繋がっている防衛システムも切り離さなければならなかった。ですから――」
「自分を犠牲にしたってゆうんか! そんなん嬉しない! やっと、やっと・・・みんなをなんの心配も無く、幸せに出来るって・・・!」
ここまで言ったところで、「シグナム達はどうなるん・・・?」それに気付いた。リインフォース・・・“夜天の書”の死。それってつまりその一部のシグナムら守護騎士も一緒に・・・。ハッとしてみんなを見る。さっきからみんなが浮かべてる表情の意味がようやく解った。
「はやて。大丈夫だよ。はやてにはルシルもいるし、なのは達もいる」
「そう、ですよ。もう寂しくありませんよ、はやてちゃん」
無理して笑ってる感がありありのヴィータとシャマル
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