暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos25終宵は明けて、しかし黄昏は訪れる〜Heil und Unheil〜
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提督って聴いたとき、すずかちゃん達と初めて図書館で会った時のことを思い出した。

――リンディ提督が買ってくれるって約束してくれたから――

あの後、みんなが必至に誤魔化してたけど、こうゆうことやったんやなぁ。確かにリンディさんは提督で艦長さんやった。軍やなくて管理局のやったけど。それからクロノ君とシャルちゃんは正式な局員で、フェイトちゃんとアルフさんは非常勤の魔導師。すずかちゃんとなのはちゃんとアリサちゃんが民間協力者、とのことや。

「・・・うん。もう大丈夫そう。私は席を外すので今はご家族とゆっくり休んでて」

「ありがとうございます」

「お大事に」

ティファさんが部屋を出て行くんを、頭を下げて見送る。それじゃあ早速「シグナムとザフィーラ、ルシル君は?」って訊く。さっきから気になってた。3人が居らんことに。答えてくれたんはリインフォースやった。

「ルシル、シグナム、ザフィーラの3人は今、管理局員から事情聴取を受けているはずです」

「事情聴取って。わたしも行かなアカン・・・!」

八神家として、“夜天の書”の主として、事情聴取を受けるべきはわたしや。急いでベッドから降りようとしたけどわたしの移動の手段、車椅子が無い。そやから「リインフォース、抱っこ!」リインフォースに両腕を伸ばす。リインフォースにお姫様抱っこしてもらって、いざ、ルシル君たちのところへ。そう意気込んで部屋を出ようとした時、「ルシル君、シグナム、ザフィーラ・・・!」会いに行こうとしてた3人が来てくれた。

「主はやて。もう起き上がってよろしいのですか?」

シグナムにそう訊かれたわたしは「もう大丈夫やよ」って笑顔で答える。ベッドに降ろしてもらいながら、ルシル君たちにリンディさん達とどんな話をしてんかを訊いてみた。ルシル君が一度みんなを見回した後、話してくれた。

「――う〜ん。とゆうことは、わたしらはそんな重い罪にはならへん・・・?」

ルシル君の話やと、魔法を使って悪いことする人たちを徹底的に狙ったおかげで次元世界の犯罪率が一時的とはいえ下がったことが高評価やったみたい。それはルシル君の狙い通りでもあって、ルシル君のすごさに改めて舌を巻く。

「ああ。リンディさんとクロノの計らいでね。ま、保護観察は確定だ。俺や守護騎士は管理局従事、早い話が管理局に入って仕事すれば許される、みたいな」

「じゃ、じゃあわたしは? わたしも一緒にやるよ? ルシル君やシグナム達ばかりに迷惑を掛け・・・、どないしたん・・・?」

ルシル君を含めたリインフォースら全員が一様に沈んだ顔を見せてるのに気付いた。もう一度「何かあったん?」って誰とも言わずに訊いてみたところで、「あっ」ある考えに至った。

「た、確かにわたしはルシル君に比べて半人前、
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