暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos25終宵は明けて、しかし黄昏は訪れる〜Heil und Unheil〜
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シリオン・セインテスト君。性別はやっぱり男の子。誕生日は2月5日。年齢は8歳。ご家族とはすでに・・その・・・』
言い淀んだエイミィに「続けてくれ」と促す。とは言っても、家族のことで言い淀んだという時点でなのは達は感づいているようで表情に暗い影を落としている。エイミィは渋々『死別しています』と続けた。
そしてセインテスト家の財産を受け継ぎ、今は行方を晦ませている、と。エイミィが『以上です』と締め、リンディさんに「間違いありませんか?」と訊かれた俺は「間違いありません」と返した。
「では本題だな。君はどうしてこの世界に居る? あと、どうやって来た? いかなる理由であっても、君に科される罪状がコレだ。不法入界と不法滞在。こればかりは庇えないぞ」
「判っている、それは償うつもりだった、初めから。俺がこの世界を訪れた理由、それは・・・セインテスト家の悲願。エグリゴリという兵器の破壊の為に、個人転移魔法で訪れた」
“堕天使エグリゴリ”の救済。それが、俺がこの世界に居る理由、そして俺の存在意義だと語った。
†††Sideルシリオン⇒はやて†††
「・・ん・・・ん、ん・・・ここは・・?」
とゆうより、いつの間に眠ってたんやろ。ちょう頭の中がボヤ〜ってしてる。それに知らへん天井や、自宅やない。今の状況を整理しようとしたところで、「はやて!?」ヴィータがわたしを覗き込んできた。
「ヴィータ・・・?」
「はやてちゃん! 良かったぁ。あの、体は何ともないですか・・・!?」
「シャマル・・・。・・・あっ! 思い出した!」
ガバッと上半身を跳ね起こす。わたしの眠ってたベッドの周りにはヴィータとシャマル、それに「リインフォース」が居って、他に白衣を着た女の人がわたしを見てた。一気に蘇るナハトヴァールとの決戦。なんとか作戦通りにナハトヴァールのコアを倒すことが出来て、その後、安心したからか急に眠くなって、それで・・・わたしは倒れてしまったんやな。
「主はやて。お疲れ様でした。ご加減のほどはどうでしょうか?」
「あ、うん。えっと、痛いところも無いし、大丈夫や。ヴィータとシャマルも心配かけてしもうたな」
わたしの腰に抱きつくヴィータの頭を撫でる。そこに「ちょっと失礼するね」わたしに近付いてきた白衣の人がそっとわたしの頭に手を置くと、温かくて優しい黄緑色の魔力がその手から発せられた。
「はじめまして。私はティファレト・ヴァルトブルク。本艦アースラに配属されている医師。少し容態を見るから、ジッとしていて」
言われたとおりにヴィータの頭を撫でつつジッと待ちながら、「アースラ?」って訊いてみる。ティファレトさんが言うには、今わたしらが居るこの艦の名前がアースラで、時空管理局の艦やとゆうこと。艦長がリンディ
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