暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos25終宵は明けて、しかし黄昏は訪れる〜Heil und Unheil〜
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、グレアム提督が君へ捜査情報を流すなどの協力関係を結んでいたこと、提督本人から伺っている。この、氷結の杖・デュランダルを受け取った時に」
クロノが“デュランダル”を手にしていたのを見た時、グレアム提督と会ったのだろうとは思っていたが、まさか自首していたとは。クロノは続ける。グレアム提督“側”から俺へ協力を持ちかけたこと。グレアム提督がその罪を償うために管理局を辞職すること。“デュランダル”で俺やはやて達の力になってほしいとクロノに頼んだこと。
「待ってくれクロノ! グレアム提督からじゃないんだ、協力を持ちかけたのは俺か――」
「ルシリオン君。グレアム提督は、あなたに感謝していたわ。はやてさん達を犠牲にすることなく闇の書の旅路を終わらせてくれたことに。そして提督は、あなたのことも助けたい、とも言っていたわ。あなたがその小さな体に背負い込もうとするものを少しでも軽くしたいって」
先の次元世界で直接会った時に見せてくれたグレアム提督の優しい顔が脳裏を過ぎった。お見通しだったと言うわけか。俺がこの一件での全ての罪を背負おうとしていたことを。敵わないな。
「そういうわけだ。これまで君ら守護騎士が行ってきた蒐集行為は、魔導犯罪者ばかりを標的にし、結果魔法による犯罪率を減らした功績がある。民間人であるなのは達を襲った件に関しては本人たちが被害届を出さないこともあり、罪には問われない。データベースへの不正アクセスの件は、グレアム提督が背負ってくれた為、それも罪には問われないだろう」
「はやてさん、人ひとりの命が懸かっていた状況でもありますし。特に犯罪者逮捕率・犯罪率の減少という功績が大きいから、余程のことがない限りは罪に問われないはずです。まぁ、確実に保護観察処分は受けてもらいますけど」
それがリンディさんとクロノの見解だった。概ね俺の計画通りだ。シグナム、ザフィーラと共に「ありがとうございます」と礼を言う。そして話は俺個人のこととなった。まず、俺のプロフィールの確認。クロノが言うには、俺の個人情報をグレアム提督は明かさなかったそうだ。協力者としての守秘義務。知りたければ本人から聴いてほしい、そう言っていたそうだ。
「ルシリオン・セインテスト。出身世界は第12管理世界フェティギア、サンクト・アヴィリオス」
マリアに用意されたプロフィールを言うと、リンディさんが「エイミィ」と呼ぶ。すると彼女の側にエイミィの映るモニターが展開され、『ちょっとお待ちくださ〜い』エイミィが陽気な声で応じた。
10秒と経たずに『お待たせしました〜。ルシリオン・セインテスト君。確かにフェティギアに戸籍があります』と、さすがの腕前で俺の戸籍を調べ上げた。エイミィから俺のプロフィールが改めてここミーティングルームに居るみんなに伝えられる。
『ル
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