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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos25終宵は明けて、しかし黄昏は訪れる〜Heil und Unheil〜
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」「なにっ!?」
リンディさんとクロノが椅子から立ち上がる程に驚いて見せた。遅れて「わ、わぁ、ビックリ〜!」シャルも驚きを見せた。が、あまりにも棒読み。絶対にバレるだろ、と思ったが、リンディさん達はそれに気付かない程に驚いていた。
「そんなことが出来るなんて考えられないわ・・・!」
「・・・おいで、
秘密を暴き伝える者達
(
ステガノグラフィア
)
」
術式名を詠唱。テーブルの中央に1枚のモニターを展開。そこに三頭身の疑似天使、アメナディエル、ソレウイエル、マカリエル、メナディエル、ライシエルがそれぞれの返事で姿を現した。なのは達は三頭身な天使たちに「可愛い?」と歓声を上げた。
「ねえねえ、ルシル君! この子たち、なに?」
「ソイツらが電子戦用の魔法、ステガノグラフィア。いかなるセキュリティ・トラップを自己判断で突破・解除し、相手側にクラックの痕跡を一切の残すこともなくデータバンクの中身を思いのままにする。試しに、アースラのシステム、乗っ取って見せましょうか・・・?」
事実であることを伝えるためにリンディさんとクロノと真っ向から見つめ合う。先に目を逸らしたのはリンディさんで、残念そうに僅かに俯いた。クロノがそれを見た後、改めて俺を見た。
「・・・ルシリオン。それが事実なら、君の罪状はさらに重くなる。本局のデータベースへの不正アクセスなど、第一級の犯罪だぞ。・・・だと言うのに、君は本当に優しい」
「優しい? なにを言って・・・?」
「ルシリオン、君は・・・協力者を庇っているんじゃないか、と僕は思っている。正直、同じ局員を疑うのは気持ちが良いものじゃない。だが、もし居るのなら・・・答えてほしい」
クロノめ。大人しく俺の言うことを素直に聴いていればいいものを。俺はそれでも「協力者はいない。あと、全て俺の独断だ。はやてはもちろん、シグナム達も知らなかった」とあくまで俺ひとりの罪だと証言する。俺の両隣に座るシグナムとザフィーラがピクッと反応した。
『すでに将としての権限はないけど、頼む。俺の話に合わせてくれ』
『しかし・・・! それではお前の罪状が我々以上に――』
『シグナム!・・・頼む。最後まで、君たちを守らせてくれ』
『っ!・・・お前は何故そこまで・・・』
『決まっているだろ。家族じゃないか、俺たちは』
シグナムと念話で話をしていると、「ギル・グレアム提督」クロノが俺の心を読んだかのようにその名前を口にした。当てずっぽうかと思えばクロノの目が、確信を以ってその名を告げた、と言っているのが解った。それはつまり「知っていたのか・・・!」だ。知りながらも俺へと問うた、ということは俺を試した・・・!
「ごめんなさいね、ルシリオン君」
「すまないな。リーゼ達が君と接触し
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